book586(ドライアイのための休憩)







■イレギュラーな休憩。


パソコンを使うのが当たり前のような生活になり、さらにはスマートフォンも普及してきて、昔よりも目に負担がかかるようになっている。

20年くらい前だと、目に負担がかかる活動といえば、本を読むかテレビを観るぐらいだった。あとは、ゲームを長時間プレイするのも目にはあまり良くないと言われていた。本をあまり読まない、テレビもあまり観ない、ゲームはやらないという人にとっては、健全な時代だったのですね。

ところが、パソコンやスマートフォン、タブレット型の通信端末が生活に入り込んでくるようになって、電子画面を見ない日はないという状況になっている人も多いのではないかと思う。

暇があればケータイの画面を見てチョコチョコと操作する。歩きながらスマホの画面を見る。スマホの画面を見ながら自転車を漕ぐ。電車の中でも、ケータイの画面を乗車してから降車するまでずっと見ている人もいますよね。

電子画面をよく見る生活をしていると、ドライアイという眼の疾患に罹患する人も出てくるようです。日本眼科学会のウェブサイトでは、日本では約800万人の人がドライアイの患者らしいです(http://www.nichigan.or.jp/public/disease/hoka_dryeye.jsp)。

ドライアイになると、目の不快感を生じるようで、視力の低下も起こりうるとのこと。


仕事でパソコンを使う人がドライアイになると、一定時間ごとに休憩する必要があるようで、これに対処する際にちょっと困ることもあります。

例えば、パソコンの作業をしている職場で、「1時間に10分の休憩が必要なんです」と言われたら、どうやって対応するか。

この休憩を認めないといけないのか。それとも、本来の休憩ではないから拒否するのか。

悩むところではないでしょうか。

ドライアイという理由のある休憩ですから、単に拒否するのは気が引けますので、ちょっと困りますよね。


ドライアイの人に対処するために、何かいい解決法があるのかどうか。ここが知りたいところです。






■通常の休憩と同じように扱う。



法律では、6時間を超える勤務ならば45分、8時間を超える勤務ならば1時間の休憩を設定する必要があります。

ところによっては、独自に休憩のメニューを設定していて、4時間で15分の休憩とか、5時間で30分の休憩を設定している会社もあるのではないでしょうか。

ただ、さすがに1時間で10分の休憩を設定しているところはないと思いますので、「1時間に10分の休憩が必要なんです」と言われたら、困りますよね。

では、どうするか。


解決法は、1時間で10分の休憩を取れるようにして、その10分の休憩は通常の休憩と同じように扱うという方法です。

通常の休憩時間と違う扱いにしてしまうと、休憩しているのに仕事をしている場合と同じになり、他の人とのバランスが崩れますので、通常の休憩時間として扱うのが妥当です。


つまり、1時間に10分の休憩だから10分を勤務時間から控除して対処するといいのですね。

仮に1日8時間の勤務だとすると、7回休憩があり(8時間の時点で終業なので、8回目は不要)、さらに1時間の昼休憩もある。70分 + 60分 なので、1日で130分の休憩になる。この休憩時間を賃金の計算から除外すると、1時間に10分の休憩を取れるし、他の人との調整もできる。

他には、勤務時間を延長する方法もあります。休憩時間を控除せず、休憩時間に相当する時間だけ勤務時間を延長して、賃金の控除を回避するのもいいかもしれません。


ドライアイで休憩を設けるというのは違和感があるかもしれませんが、これからはこんな休憩も生まれてくるのでしょうね。







山口正博 社会保険労務士事務所
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