book542(アルバイトとパートタイマーの違いは何ですか?)





■「アルバイト」という名称は必要なの?



時間単位で働く人のことを「パートタイマー」と言いますが、同じように時間単位で働く人で「アルバイト」と呼ばれる人達がいますよね。

ちなみに、どちらの名詞も辞書に掲載されています。

アルバイト
『本業や学業のかたわら、収入を得るための仕事をすること。また、その仕事をする人』

パートタイマー
『パートタイムで働く人。短時間勤務の人』

読み比べてみると、違いがあるかのように思えますが、アルバイトはパートタイマーに包摂されていると考えると妥当なところでしょうか。

本業や学業を持たず短時間で働いている人はパートタイマーというわけですね。つまり、短時間専業の人=パートタイマーとなる。

ただ、労務管理の現場では、両者を分けずに取り扱う方が便利で、アルバイトを特別扱いすると、労働基準法に違反することもある。








■違うものなのか、同じものなのか。



法定時間枠の制約はありますし、有給休暇もフルタイム社員やパートタイム社員と同じです。週5日勤務の学生アルバイトはフルタイム社員と有給休暇の日数が同じですよね。

また、パートタイマーとアルバイトは同じ就業規則を使っている会社もあります。同じ短時間勤務者で働き方もほぼ同じですから、あえて就業規則を分けることもない。

私は、時間単位で働く人はすべてパートタイマーとして扱うのが良いと思います。学生もパートタイマーと呼ぶのが正式名称ではないかと。

ただ、一般には、「アルバイト=学生の人」、「パートタイマー=おばちゃん」という固着観念のようなものがあって、学生はどうしてもアルバイトと呼ばれてしまいがちです。実質はほとんど同じなのですけれども。

もちろん、雇用保険や健康保険、厚生年金の取り扱いでは違う点がありますけれども、基本となる取り扱いは同じ。学生であっても有給休暇はあるし、時給も学生とおばちゃんで差があるとは限らない。

アルバイトという名称を使ってしまうと、通常の社員とは違うというイメージを抱きがちで、中には労働基準法が適用されないと思っている人もいます。フルタイム社員もパートタイム社員もアルバイトも同じ社員ですので、法律上の取り扱いは変わりません。もちろん、法律では同じでも、就業規則で違いを設けることはあります。

山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com

© 社会保険労務士 山口正博事務所