2011/3/22【更衣を勤務時間に含む含まないの基準は曖昧。】



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春になるとスーパーで三色団子を見かけるが、あの団子はなぜあの順番で刺さっているのかとちょっと疑問に思った。

一番下にヨモギの餅があり、その次に白い餅、そして一番上に桃色の餅が配置されている。どの三色団子を見ても同じ配置だ。では、なぜこの順番で餅が配置されているのか。

この手の疑問はWikipediaを見れば一発で解決できると思い、団子の項目(http://goo.gl/YxT4)を読んでみたが、答えは書いていない。

私の考えでは、ヨモギの餅が青葉を表現して、白い餅が雪を表し、桃色が桜を表現しているのではないだろうか。季節の移り変わりを三色の団子で表現したのが三色団子ではないかと考えた。

そこで、さらに調べると、白い餅は白酒を表現したり、春霞という意味を表すこともあるようだ。

おそらく、和菓子を作っている人たちが都合よく意味を付けているのだろう。神社のシキタリとかお参りの仕方も同じようなもので、神社ごとに独自にルールを決めているのだと思う。















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更衣を勤務時間に含む含まないの基準は曖昧。
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■連綿と続く論点。



勤務時間の処理は徐々に厳格になっていて、以前は30分単位で取り扱っていたものが15分単位になり、10分単位、5分単位、1分単位へとより細かい単位で勤務時間を把握するのが今のトレンドです。

以前は30分単位で勤務時間を管理しても差し支えなかったのに、何時からか30分単位で管理するのはダメになってしまった。何のきっかけで変わったのか不明ですが、行政通達や判例で勤務時間の管理単位をより細かくする方針へと変わったのでしょうね。

ただ、30分単位がNGになっても、15分単位はOKになっていて、なぜ1分単位に収束してしまわないのかと不思議ですが、色々と事情があるのかもしれない。時間の管理に幅を設けるからトラブルになるのであって、1分単位に限定してしまえば、時間の端数を切捨てて問題になることもないはず。27秒を切り捨てたとか9秒を切り捨てたと主張する人はおそらくいないでしょうからね。


時間の管理単位が細かくなるに従うように、始業時の更衣時間と終業時の更衣時間を勤務時間に含めるべきか否かが議論されるようになりました。

更衣と一言に言っても仕事に応じて、安全靴を履いたり、コックシューズを履いたり、帽子を被ったり、エプロンを付けたり、高所からの落下防止のための安全具を装着したり、作業服を着たりと、多種多様です。

更衣は、始業時と終業時に行うのがおそらく一般的で、所要時間は5分程度ではないかと思います。始業時に5分、終業時に5分ですので、更衣時間は1日で10分ですね。

この更衣時間を賃金の算定根拠となる勤務時間に含めるべき立場と含めない立場で考えが分かれています。

更衣時間は勤務時間に含めるべきか。更衣時間は勤務時間に含むべきではないか。それとも、勤務時間に含まれる更衣と含まれない更衣で分けるのか。

どの立場が最も現実的なのか。この点が今回の焦点です。








■分けるならば基準が必要。



まず先に、「どの立場が正しいか」という点で判断すると、どの立場も正しいと言うべきところです。

仕事を行うにあたり、更衣は必要でしょうし、着替えなければできない仕事もあるでしょうから更衣は義務だとも考えられます。私服を着て飲食店で接客するわけにはいかないでしょうし、ジーンズにトレーナーを着てガソリンスタンドでサービスをするわけにもいかないはず。また、着替えは会社の施設内で行われているから仕事と同視できるという判断も可能かもしれない。

上記のように考えを構成すれば、更衣は勤務時間に含むと結論できますよね。


一方で、着替えは、必要だろうし一種の義務とも考えられないこともないけれども、実質的には仕事ではありません。必要な手続きなのかもしれないが、仕事そのものではないという判断です。あくまで、仕事が主であり、着替えは従であって、両者は別のものなのですね。また、もし更衣を勤務時間に含めるとなると、1日8時間着替えだけしていれば仕事として成立してしまうと考えることも可能といえば可能です。これは不都合でしょう。

このように考えれば、更衣時間は勤務時間に含まれないと結論できます。

片方が確実に正しく、もう片方が確実に正しくないとは言い切れないのです。


さらに別の立場として、更衣が勤務時間に含まれる人と含まれない人を分ける考えもあります。判例や実務でもこの立場を採用することがあるようです。事務服やエプロンを着る程度ならば勤務時間に含まず、安全具の装着などは含むと考えるようです。

確かに、簡単な制服ならば勤務時間に含まず、作業着や安全具の装着ならば勤務時間に含むとの考えはさも合理的であると思いがちです。しかし、この両者をキッチリ分けることが実務的に可能なのかというと容易ではないと思います。

エプロンを付ける人も、安全靴を履く人も、作業着を着る人も、事務服を着る人も、更衣という点では同じです。コックシューズを履く時間は勤務時間に含まないけれども、安全靴を履く時間は勤務時間に含むという判断が本当に妥当なのでしょうか。おそらく、コックシューズでも安全靴でも、履くための所要時間はさほど変わらないのではないでしょうか。安全靴の方がベルトとか紐のようなオプションが多いかもしれませんが、履く際の時間差は数十秒程度ではないかと想像します。わずかこの程度の違いで、勤務時間に含むか含まないかを分けることに意味があるのかどうか。

エプロンと作業服でも同じでしょう。作業服が特別に着るのに難儀するわけではないですし、むしろ作業着は着てファスナーを上げるだけ(簡易な作業着を想定)なので、エプロンの紐を結ぶよりも所要時間は短いかもしれない。

この人の更衣は勤務時間に含まれますが、この人の更衣は勤務含まれませんとしてしまうと、「なぜ私の着替えは勤務時間に含まれないんですか?」と質問されるでしょう。この質問にあなたはキチンと答えられるでしょうか。おそらく、相手を納得させるほどの説明はできないはずです。感情的に「そういうものなんだ」と無理に納得させるのが限界だろうと思います。

更衣時間の扱いを人ごとに変えてしまうと、分ける基準を説明できないので袋小路に入ってしまうわけです。






■議論が不毛。



更衣時間の取り扱いは、「全て含む」か「全て含まない」のどちらかです。

扱いを分けるのは合理的なように思えるが、分ける基準を説明できないので、必ず行き止まりに突き当たってしまう。

実務では、更衣時間を勤務時間に全く含まない会社があるし、全て含む会社もあります。

含まないならば、始業時は更衣が完了してから勤務打刻を行い、終業時は着替えをする前に勤務打刻を行います。一方、含むならば、始業時は更衣する前に勤務打刻を行い、終業時は更衣した後に勤務打刻を行います。


何でも同じですが、分けるには基準が必要です。例えば、卵の大きさをMS,S,M,L,LLに分けるには、重量の基準があるでしょう。マクドナルドのフライドポテトのサイズをS,M,Lに分けるときも重量の基準を使っているはず。未成年と成人を分けるにも基準があるし、暑いと寒いを分けるにも基準がある。

もし、基準を設定できないならば、分けるのはおそらく無理なのでしょうね。


更衣時間の取り扱いについては、裁判官も本気で判断する気はないのではないかと思います。着替える時間を勤務時間に含めても含めなくても、結果にさしたる変わりはないだろうと考えるのはマトモな判断です。

1日で5分×2で10分。

21日勤務だと、1ヶ月で10分×21日ですから210分ですよね。つまり、1ヶ月で3時間30分の更衣時間です。

これを「この程度」と考えるか、「こんなにも」と考えるかで違うかもしれないが、「誤差」として考えてしまうほうが楽だと思う。「誤差なんてとんでもない。パートタイム社員ならば3時間30分の賃金が失われているんだから、この程度と看過するわけにはいかない」と思う人もいるかもしれない。

確かに、上記のような思いもあるでしょうが、更衣時間を勤務時間に含むかどうかという話しは、不毛な議論ですし、話半分の話題とも考えられるし、本気にならない方がマトモではないかと思います。

知識のある人には、誤差として考えることをさも大きな問題であるかのように議論する傾向も稀にあって、「なぜそのような小さなことを大きな話題にするのか」と思うこともあります。人によっては、「全てがキチンとしていなければいけない」という価値観を持っているかもしれないが、細かなことを誤差として受け入れる価値観も必要ではないでしょうか。









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