book463(私的なメールを規制するのは無理。)






■業務中のメールを規制する意味。



就業規則で「社内のネットワークを利用して、業務中に私的なメールを送信してはいけない」と決めている企業は少なからずあるかと思います。

ネットワークは仕事に利用するものだから個人的に使うのはダメというのが理由なのでしょうが、このルールは今ではどれほど効力があるのでしょう。

個人的なメールを会社のパソコンを使って送受信する人はどれくらいいるのか。おそらく、さほどいないのではないかと想像します。なぜならば、携帯電話が十分なほど普及したからです。

監視されている会社のネットワークをあえて利用して個人的なメールを送受信しなくても、自分の携帯電話でメールを利用すればいいのですね。そのため、業務中のメールを禁止するルールが有名無実になってしまうのではないかと思えます。






■メールはケータイで送受信する。



そもそも、なぜ業務中の私的なメールを禁止するのか。

「仕事に専念する義務があるから」、「情報の漏洩を防ぐため」など理由はあるのでしょうが、今ではどれほどその目的にかなっているのでしょう。

社内のネットワークを経由したメールならば監視できますが携帯電話のメールは無理です。私的なメールをわざわざ会社のPC経由で送信しないで自分のケータイから送信するはず。

「業務中はケータイを持ってはいけない」という手段もあるが、ケータイを持っていないと本人に連絡できないので、かえって仕事に不都合な場合もある。業務で携帯電話を使い始めると、もはや私的な利用なのか業務での利用なのか区別が容易ではなくなる。

飲食店のように行動範囲が限られているならば携帯を持たせないという方法もありですが、このようなケースはあまり多くないのではないでしょうか。なるべく業務中も携帯電話を持っていて欲しいと考える人は多いのではないかと思います。

仕事で持ってもらう必要があるならば、もう私的に利用するなというのは無理です。


山口正博 社会保険労務士事務所
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