book331(休日勤務に残業はない)





■平日でも休日でも残業は残業、、、?


通常、1日8時間を超えて仕事をすると残業になります。変形労働時間制度を採用していれば1日8時間を超えていくことが可能ですが、通常は8時間までです。

さらに、1日8時間を超えると、賃金を25%以上割り増して支払う必要があるわけです。

ここまでは良く知られているはず。


ところが、賃金を25%以上割り増して支払う必要があるのは、平日の時間外勤務だけなのですね。

つまり、休日の時間外に勤務したとしても、時間外勤務にはならないのです。






■休日勤務に法定時間外勤務はない。



なぜ休日の時間外に勤務したとしても時間外勤務にはならないのかというと、休日勤務には割増手当がありますから、そこに更に上乗せして時間外勤務の手当を用意する必要はないからです。

休日勤務には割増手当として35%増しの手当を支給しますが、この35%増しの手当を支払えば、たとえ時間外まで仕事をしたとしても時間外勤務に対する割増は要らないのです。35%増しの中に25%増しの部分が含まれていると考えると分かりやすいでしょうか。

コンパクトに書けば、「休日勤務割増+時間外勤務割増」という組み合わせは有り得ないということですね。ただし、これはあくまで「法的には有り得ない」というにとどまり、会社が任意で「休日勤務割増+時間外勤務割増」という組み合わせで手当を支払うのは差し支えないです。


ただし、「休日勤務手当+深夜手当」の組み合わせはあり得ます。

休日勤務割増手当を支給すれば時間外勤務割増手当は必要なくなりますが、深夜手当まで不要とまではならないです。


ゆえに、「休日勤務手当+時間外手当」の組み合わせは"法的には"ない。一方、「休日勤務手当+深夜勤務手当」の組み合わせはあると結論できますね。



山口正博 社会保険労務士事務所
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