2009/12/4【国民年金と厚生年金は仮面夫婦】




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毎年のことですけれども、デパートやスーパに行くと「鏡餅の隣でクリスマスケーキを売る」という歪さを感じます。


この無理な感じが日本らしいですね。





■国民年金と厚生年金は仮面夫婦◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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お互いに別々のような雰囲気を醸し出しながら、寄り添ったりする。
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■「1階が国民年金、2階が厚生年金」、、、本当?



雑誌や新聞で年金に関する記事を読むと、「年金を建物に例えると、1階が国民年金で2階が厚生年金です。さらに、厚生年金基金があれば3階建てになり、確定拠出年金が上に乗ると4階建てになります」などと書かれていたりしますよね。

また、「自営業者の方ですと、1階が国民年金(付加年金はここに含む)で2階は国民年金基金です。人によっては2階が確定拠出年金になっている方もいます」書かれていることもあります。

年金は年金であって建物ではない(4階建てとなると、ちょっとしたマンションですね)のですけれども、何とか分かりやすくという思いが伝わってきますね。


ただ、1階、2階、3階というように分けると、年金の仕組みも分かれていると思ってしまいがちです。「国民年金は国民年金で独立して運用されていて、厚生年金は厚生年金で動いている」と思うわけです。

しかし、実際は、国民年金と厚生年金はお互いに独立していませんし、さらには、厚生年金と厚生年金基金もお互いに独立していません。

つまり、国民年金と厚生年金は密に連携していますし、厚生年金と厚生年金基金も密に連携しています。


ゆえに、「年金はお互いに独立している」と考えているうちは年金を理解できないです。本当は、「お互いに手をつないでいる」のですから、この点を知らずに年金を理解しようとすると混乱するわけです。






■離れたり、近寄ったり。



例えば、年金を受け取るには「25年の加入期間」が必要ということは多くの方がご存知のはず。この点は雑誌や新聞でも頻繁に書かれているポイントですし、正しい内容です。

ところが、厚生年金は、加入期間が1年とか1ヶ月とかでも受給できるのです。

「え~っ!そんなわけないでしょう」と思う方もいるかもしれませんが、本当です。

60歳代前半の厚生年金(老齢厚生年金)は、1年以上の加入期間があれば年金が支給されます。また、60歳代後半の厚生年金(老齢厚生年金)は、1ヶ月以上の加入期間があれば支給されます。

ただし、"厚生年金だけに"1年とか1ヶ月だけ加入しても年金を受け取ることはできません。

「25年の年金加入期間という条件を満たしている前提」で、厚生年金は加入期間が1年とか1ヶ月とかでも受給できるわけです。


"厚生年金だけ"で考えると、確かに1年や1ヶ月の加入期間でも年金が支給されます。ただし、厚生年金を受け取るには国民年金の条件(25年の加入期間)も同時に満たさないといけないわけです。

これが「国民年金と厚生年金は密に連携しています」と言う根拠の1つです。


ただ、密に連携しているといっても、国民年金と厚生年金は別々の法律ですから、法的には別々に判断するべきではあります。しかし、実際の運用では、お互いに影響させながら回っているのですね。


厚生年金と厚生年金基金もお互いに影響させながら回っています。

厚生年金基金では、基金の財政状況が良くなると免除保険料が上がりますので、厚生年金での保険料負担が減るようになっています。なぜこうなるかというと、厚生年金基金は厚生年金の代行機関だからです。年金の運営を基金に一部代行してもらっているので、財政状況が良い基金には免除する保険料(基金に加入していると厚生年金の保険料が下がります)の率を上げて優遇するわけです。

上記のように考えると、厚生年金基金は健康保険組合に似ていますね。



また、「25年の加入期間」も、人によっては25年未満でも良かったりするのです。23年とか20年の加入期間で「25年の加入期間」と同等の扱いを受ける人もいます。

さらに、年金を受け取り始める時期も、「年金は65歳から」と決めつけている人もいますが、必ずしも「年金は65歳から」というわけではなく、生年月日によって年金の受け取り時期は変わります。

今現在で50歳頃の人は、おそらく65歳よりも前に年金を受け取り始めることが可能です。最も早い人で、60歳から厚生年金を受け取り始めます(これは「繰り上げ支給」などではなく、通常通りの支給です)から、「年金は65歳から」と決めつけないで欲しいですね。







■国民年金と厚生年金は連結されている。



上記の「25年条件」で"仕組みが連結されている"ということが分かりますが、国民年金と厚生年金は"財源も連結されている"のです。

一般に、会社員の方は、雇用保険料、健康保険料(介護保険料はここに含む)、厚生年金保険料を払っているのですが、国民年金の掛け金(国民年金は保険ではないので、「保険料」よりも「掛け金」という名称の方が馴染むと私は思っています)は払っていませんよね。

『では、会社員は国民年金には加入していないのか?」というとそうではなく、国民年金にも加入しています。さらには、掛け金もキチンと払っています。

たまに聞くかもしれませんが、「基礎年金拠出金」というのが会社員が負担する国民年金の掛け金です。ちなみに、基礎年金拠出金とは、厚生年金の保険料から国民年金に配分されている資金のことです。

さらに、厚生年金の保険料の徴収率はほぼ100%ですから、掛け金の未払いも起きません。国民年金に単独で加入している人は、口座振替も使えますが、コンビニや郵便局で毎月払う人もいますので、払い漏れることもあります。

それゆえ、国民年金の掛け金未納率が高まると負担になるのは、会社員の人たちなのですね。掛け金を払わないで困るのは加入者本人であることは確かなのですが、他の人(会社員の人)にも火の粉が飛んでくるのです。




私は、年金は国民年金に一本化して、強制加入部分と任意加入部分を分割したらどうかと考えています。

つまり、「年金には全員で強制加入」ではなく、ある一定部分までは強制加入にして、それ以上の部分は任意加入にするという仕組みです。強制部分が4とすると、任意部分が6というような割り振りです。任意部分は、今の国民年金の付加年金のような性質を帯びたもを想定しています。

ただ、日本の年金は積立制度(個人勘定で貯める)ではなく賦課制度(今の保険料がそのまま今の年金受給者に回る)ですので、強制部分と任意部分の分離が難しいです。150兆円の積立金を使って年金を精算し、強制・任意年金に変えるのも一考ではないかとも思うのですが。



強制・任意で年金を分割する以外の案としては、年金をベーシック・インカムに集約するのも賛成です。

老後にまとめてお金を受け取るのではなく、生まれてから最後までずっと年金的なものを受け取り続けるならば、誰にも分かりやすい仕組みになると思うのです。








┏━━━━━━━━━━☆★ 編集後記  ★☆━━━━━━━━━┓


省エネを目指すならば、出力を下げれば良いのではないかと思うことがあります。


つい先日、コマーシャルで、「ゴミを吸い取っていないときは掃除機のモーターを遅くしてエネルギーを節約し、吸い取っているときは通常通りにモーターを回す」という掃除機をPanasonicが発売したと宣伝していました。

確かに、掃除機がゴミを吸い取っていようといまいと、モーターは均一に回り続けますから、出力を変えるのは良い発想ですね。


省エネ家電を買うよりも、出力を低くした家電を買う方がエネルギーの節約は容易ではないかと思うのです。

高出力だから省エネしなければいけないのだとすると、低出力ならば省エネの仕組みはなくても良いのではないかと考えることもできるわけです。


そこまで大きなテレビがいるのかどうか、そこまで大きな冷蔵庫がいるのかどうか、そこまで大きなコンポがいるのかどうかを考えてみると、意外と考え直すことがあるかもしれません。

いわゆる「足るを知る」ですね。






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