2009/12/1【年金にも一時金を】





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ETCのバーは結構早く動作しますよね。

どうでもいいですけれど、あのバー、顔に当たると痛いのでしょうか。

そもそも、あのバーは何のためについているのでしょう。そのまま通常の速度(高速道路のゲートだから、時速60キロぐらいか)で通過しても課金は正常にできるのでしょうから、バーはいらないのではと思うのです。

サクサクと通過してもらえば、少しは渋滞も起こりにくくなるのではないかと。





さて、前回、前々回に続き、今回もテーマは年金です。

ああ、しつこい、、、しつこい、、、。




■年金にも一時金を◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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「老齢基礎一時金」と「老齢厚生一時金」を作って欲しい。
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■企業年金と公的年金の支給メニュー。



企業年金制度を採用している会社だと、年金を受け取るときには、年金と一時金の2つのメニューが用意されていることがあります。もちろん、メニューは年金だけという企業年金もあるかもしれませんが、一時金と年金のどちらかを選択できる企業年金もあるのですね。


通常、年金で企業年金を受け取る場合は、毎月もしくは隔月ごとに資金を少しずつ取り崩し、残りは運用を続けますから、総受取額は一時金に比べて多くなります。

一方、一時金で企業年金を受け取る場合は、1回でまとめて受け取りますので、受け取り後の運用益はなく、年金に比べて総受取額は少なくなります。

これが、年金と一時金の簡単な違いです。


他方、国民年金と厚生年金はというと、支給メニューは年金のみです。60歳以降に、月ごとにコツコツと受け取り続けるのが国民年金と厚生年金ですね。


では、なぜ国民年金と厚生年金は一時金のメニューを用意していないのでしょう。

年金で受け取ることができるのならば、一方で、老齢基礎一時金とか老齢厚生一時金というメニューがあってもよさそうなものです。

一時金で受け取れば、総受取額は若干減るでしょうが、払い損になる可能性を下げることができますから、加入者の人にも有り難いメニューになるはずです。

しかしながら、一時金のメニューはないのですね(死亡一時金などを除く)。








■一時金があれば、在職老齢年金を止めることができる。



では、なぜ受け取りメニューが年金しかないかというと、「資金を長期にわたってロックできる」からではないかと私は考えています。

老齢年金は長生きするほど受取額が多くなり、早く亡くなるほど受取額が少なくなる仕組みですよね。

その仕組みを前提にして、資金を長期にわたってロックすれば、死亡して年金が受け取れなくなるリスクを加入者に回すことができるのです。

この点はギャンブルに似ていて、ギャンブルで長い時間にわたってゲームに資金を投入していると、期待リターンがマイナスですので、いつか資金はなくなるわけです。

ギャンブルでは、欲を出さずに良い頃合いで資金を引き上げるのが上策です。

もちろん、年金とギャンブルを単純に同視するわけにはいかないのですけれども、「早く資金を回収した方が良い」という点は年金とギャンブルでは共通しています。


余談ですが、年金は早く受け取る方が有利です。年金は、繰り上げ支給と通常支給、繰り下げ支給の3つから選ぶことが可能ですが、「繰り上げ支給」がオススメです。なぜかと言うと、上記の「早く資金を回収した方が良い」という理由もありますが、先に受け取り始めた人を後から受け取り始めた人が追い抜くには意外と時間がかかるからです。

例えば、「60歳から国民年金を受け取った人」と「65歳から国民年金を受け取った人」を競争させると、後者が前者を追い抜くのは76歳ぐらいだったと記憶しています(以前、計算して比べてみました。正確な数字は忘れたのですけれども、意外と時間がかかるという点は覚えています)。

10年程度の時間を使わないと、後発組は先発組を追い越せないのですね。

もちろん、"長生きすることが確実に分かる人"ならば、なるべく後から年金を受け取るのが良いでしょう。

ただ、"長生きすることが確実に分かる人"などいませんので、あまり受取時期を遅らせると、年金を受け取らずに終わることも有り得ます。

「私は90歳まで確実に生きることができる!」と言える人は、よほどの自信家か、何らかの宗教を信奉する人ではないかと思います。



話をもどすと、「年金で受け取る仕組み」と「在職老齢年金」は連動しているという点も指摘できます。

在職老齢年金とは、年金を受け取っている60歳以降の人が働くと、年金の受取額と報酬を調整するという仕組みです。つまり、仕事で受け取った報酬が増えると、一方で年金を減らしてリバランスさせるわけです。

ここで気づくのは、「在職老齢年金の仕組みは年金に対して機能する」という点です。つまり、年金として毎月受け取っているからこそ、毎月の報酬と調整できるわけです。


となると、一時金で年金を受け取れば、受け取った時点で年金は精算されますから、在職老齢年金で調整する余地がなくなるのです。

そうなれば、60歳以降も元気に働くことができるようになるのではないでしょうか。一時金のメニューがあれば、「働くと年金が減るからねぇ、、、」というネガティブな感情を抱かずに高齢者も仕事ができると私は思うのです。


ゆえに、一時金で老齢年金を受け取るメニューがあれば良いのではないか、と私は考えるのですね。








■「払った分だけ受け取る」とすると、障害年金は消えるかも。



年金では、「払った分は確実に返ってくる」のが望ましいのでしょうけれども、「払った分は確実に返ってくる」ということは、言い換えると「払った分までしか返らない」とも表現できるのですね。

となると、障害年金(障害基礎年金、障害厚生年金)は「収入(掛け金や保険料)<支出(年金の給付)」になる可能性が高いものですから、「払った分までしか返らない」では成り立たないかもしれませんね。

国民年金や厚生年金は、「年金」という名前がついているものの、実態は「総合年金保険」ですよね。

歳を取ったときに備える「年金」というよりも、障害や死亡も補償する「保険」なのです。

「障害特約と死亡特約が付いた年金商品」と言っても良いかもしれませんね。


それゆえ、老齢年金本体だけでなく、障害年金や遺族年金までフォローするために資金配分をしなければいけなくなるのですね。


それゆえ、せめて障害年金は、年金から分離して、健康保険に合流させて一本化するのも一案ではないかと思うのです。


もちろん、「老齢基礎一時金」と「老齢厚生一時金」も創設を希望します。









┏━━━━━━━━━━☆★ 編集後記  ★☆━━━━━━━━━┓



皇室の人の言葉を聞いていると落ち着く。

皇室の人というのは、ワンフレーズ話すごとに2秒ほど間を置くのですね。あの独特の間が気分を落ち付けるのです。

友人同士であの"間のある話し方"を実践すると、おそらく嫌われるのかもしれませんが、「間を置く」というのは本人だけでなく周りの人も落ち付かせる効用があるのではないかと思うのですね。


スピードを出して間断なく話していると、落ち着きのない子どもみたいな人と思われるのですが、少しだけ間を置きながら話すと、落ちついていて信頼感のある人と思ってもらえることもあります。声のトーンを低くするもの、安心感の醸成に効果がありますね。


ちなみに、ニュースを読む女性は、なるべく声を低くして話しているようで、そうすると聞いている人が安心するようなのです(噂ですけれども)。

ただ、声を低くといっても、和田アキ子ほどまでは要求されないのでしょうね。








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