book321(転居が就業条件になる?)




■特定の地域に住んでいることが条件。



会社によっては、特定の地域に居住することを採用条件にするところがあるようです。

つまり、その会社では、何か地域的な業務が主な仕事になっており、その地域以外に居住していると仕事を遂行する上で何らかの不都合が生じるのかもしれませんね。

ただ、このような条件で働いていると、「仕事を続けながら居住地域だけを変えたい」と考えたときに困るのですね。

例えば、家族の都合(学校とか、介護とか、夫や妻の勤務先が変わるなど)で居住地域を変えなければいけないという状況です。

もし、こんな状況になったとすると、上記のような会社では仕事を続けられなくなるのでしょうか。また、会社から退職を勧められたりするものでしょうか。





■欠かせない要素なのかどうか。



「居住している場所が仕事を進める上で欠かせない要素」になっているならば、退職をするめることもありえます。

例えば、極端ですが、勤務地が鹿児島で、これから転居したいと考えている場所が静岡だったとすると、仕事を続けるのは無理ですよね。東海道新幹線に乗れば、通勤できないこともないのでしょうが、片道でもおそらく5時間ぐらいはかかるのではないでしょうか。東海道新幹線の西の終点は福岡の博多ですから、そこからさらに移動しなければいけませんので、会社に着くのは正午ごろになってしまいます。

これじゃあ通勤は無理ですから、会社を辞めるか、転居をしないかを選択しなければいけないでしょう。間違っても、転居して勤務し続けるのはヤメた方がいいと私は思います。


では、転居先からでも通勤が十分に可能であるが、会社が指定する地域ではない場所だったらどうなるか。

ここが悩ましいポイントです。

転居先からでも通勤が十分に可能であるならば、仕事を進める上で転居が支障になることはないですよね。

それゆえ、この場合は会社は退職をすすめることはできません。


ただ、「どうしてもこの地域に住んでいる人でなければダメ」という会社も中にはあるのかもしれません。変わった会社ですけれども。

地域の人だけで運営したい会社なのか、よそ者が来るのは嫌だと考えている会社なのか、ある種の規制なのか、単なるコダワリなのか、、、。


もし、そのような価値判断が現実にあったとしても、「居住している場所が仕事を進める上で欠かせない要素」になっている仕事とはどのような仕事なのか私には分かりません。





山口正博 社会保険労務士事務所
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