book320(法定休日以外の休日に勤務すると時間外勤務?)




■法定休日に勤務すると35%。法定外休日に勤務すると25%、、、本当??



「"法定休日"に仕事をすると、賃金が35%の割増で支払われる」ということは多くの方がご存知のはずです。

ところが、「"法定外休日"に仕事をすると、35%割増にならないけれども25%割増にはなる」と言う人がいます。

本当でしょうか?


25%割増ということは、時間外に勤務していると考えているわけですよね。

ならば、法定外休日の勤務は時間外勤務なのでしょうか。


「法定外休日に仕事=時間外での仕事」、、、これで正しいのでしょうか。

法定外休日に仕事をすれば、ただちに時間外の勤務になると考えるのでしょうか。


何かヘンですよね。







■「結果的に」であって「必然的に」ではない。


例えば、週5日勤務で1日8時間勤務、休日は土曜日と日曜日という会社があったとしましょう。なお、法定休日は日曜日に設定されているとします。また、土曜日は法定外休日です。

この会社で、月曜から金曜まで働くとすると、その時点で週40時間の勤務時間になりますね。

そこでさらに、土曜日にも勤務することになったとしましょう。なお、土曜日の勤務時間は5時間とします。


となると、勤務時間は「40時間+5時間」ですから、法定外休日である土曜日の勤務時間はすべて時間外の勤務として扱われます。

この時点では、「法定外休日に仕事=時間外での仕事」という関係は成立していますね。


ただし、ここで考えるべきポイントは、「"結果的に"時間外勤務になっている」のであって、「"必然的に"時間外勤務になっている」のではないという点です。


つまり、月曜日から金曜日までの段階で、勤務時間が既に40時間に達しているからこそ、「法定外休日に仕事=時間外での仕事」という関係が成立するわけです。

もし、月曜日から金曜日までの段階で、勤務時間が40時間に達していなければ、「法定外休日に仕事=時間外での仕事」という関係は成立しません。


例えば、月曜日から金曜日までの勤務時間が35時間だったとすると、法定外休日の土曜日に5時間勤務したとしても、勤務時間は総計で40時間ですね。ならば、「法定外休日に仕事=時間外での仕事」という関係は成立しなくなるのです。



ゆえに、「"法定外休日"に仕事をすると、35%割増にならないけれども25%割増にはなる」と単純に考えてしまうと、間違った方向に進んでしまったりするわけです。


山口正博 社会保険労務士事務所
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