book319(電車通勤をコッソリ自転車通勤に変える人)



■電車通勤と言っているけれども、実際は自転車通勤だったり。



会社で勤務していて、通勤のためにバスや電車を使っていると、交通費が支給されますね。また、自家用車を通勤で使っている人だと、車種や距離などにより交通費が支給されたりします。

ところが、会社には電車で通勤していると申告しているのに、実際には徒歩で通勤していたり、自転車で通勤していたり、同僚の車に便乗して通勤したりする人もいます。

つまり、電車をあえて使わずに、交通費を節約して給与を増やそうと考えているのですね。


この点だけを考えると、「あぁ、節約しているのだな」とも思えるのですが、会社はこの節約を認めなかったりするのです。







■交通費は実際の費用だけ。



交通機関を利用して通勤しているから交通費を支給しているのだから、実際に交通機関を利用していないならば交通費は支給しないと考えるのが会社です。

ただ、「自分で自発的に自転車通勤や徒歩通勤をしはじめたのに、今まで受け取っていた交通費がなくなる」のは何だか変な気分だと思う社員さんもいるのかもしれませんね。

なお、自転車や徒歩で通勤する人には、課税交通費という名目の交通費を支給する会社もあるようですが、自転車通勤や徒歩通勤だと交通費そのものがない会社も多いはずです。自転車や徒歩だと、費用そのものが発生しません(自転車を購入する費用ぐらいでしょうか)からね。

確かに、「今まで受け取っていた交通費がなくなる」のは納得しにくいのかもしれませんが、「実際に費用を負担していない」のは事実ですから、自転車や徒歩での通勤に変えると、交通費がなくなるのは妥当なことです。


ちなみに、電車通勤として申告しておきながら自転車で通勤していると、会社によっては懲戒対象にされることもあるようです。

「支払った交通費を返して下さい」と会社から言われたりする可能性もありますから、やめてくださいね。ただ、自転車通勤に切り替えた時期がつい最近(1ヶ月ぐらいでしょうか)であるならば、事務の手続きが遅れたなどの理由があったりして、「既払いの交通費を返還してください」とまで言われないかもしれません。



山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com

© 社会保険労務士 山口正博事務所