book316(代休と振替休日は法定休日そのもの)




■法定休日の日程が変われば、法定休日ではなくなる?



仕事が詰まっていたり、人が足りない状況になったりして、休日として予定されていた日に出勤するという状況は、ほとんどの人が経験があるのではないでしょうか。

そんなときには、休日を他の日と振り替えたり、後日に代休を設けるという方法が採用されますね。

ちなみに、代休や振替休日は、法定休日を対象にして使われる仕組み(労働基準法的には)です。

そこで、「代休や振替によって、法定休日の日程が変わったとすると、変更後の休日は法定休日ではなくなるのですか?」という疑問を持つ方もいらっしゃるようです。

確かに、「法定」という言葉がついた休日なのですから、定まった日程で運用しないと本来の効果を失うとも思えますよね。

では、本当にそうでしょうか?





■変わっても鯛。



結論から言えば、休日の日程が変わったとしても、法定休日でなくなるわけではありません。

代休や振替休日は、法定休日の日程を変えているだけですから、その性質まで変える力はないのですね。

それゆえ、代休と振替休日は法定休日そのものと言えるわけです。

なお、振替休日とは異なり、代休の場合は、休日勤務の時に割増手当が支給されますので、代休当日は通常の休日と同等の休日になります。一方、振替休日の当日は、法定休日の体裁を維持しています。



ただ、現場で代休や振替休日を運用していると、法定外の休日であっても代休処理をしたり、振替休日処理をしたりするはずですよね。この場合は、もちろん、"法定外の休日"の日程を変えているのですから、法定休日の性質を持たない休日になります。





山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com

© 社会保険労務士 山口正博事務所