book313(法定外休日労働は労働基準法的な休日労働とは違う)




■その休日はどんな休日?


一般に、休日に働くと休日勤務になるのですが、「休日に勤務したから休日労働」と思う人も少なくないですよね。

「休み=休日」なのだから、その休みの日に働けば休日労働だろうと考えるわけです。

確かに、休みは休日ですし、その休日に働けば休日労働ですよね。


ところが、労働基準法的に休日労働と言う時はもう少し厳密なのです。

「休みに働いたから休日労働」と簡単に判断しないのが労働基準法の仕組みなのです。






■休日労働は2種類。


休日労働には2種類あって、「法定休日の勤務」と「法定外休日の勤務」の2つがあります。

さらに言えば、前者は労働基準法的な休日労働であり、後者は会社的な休日労働です。

また、労働基準法的な休日労働には割増賃金が伴い。会社的な休日労働には必ずしも割増賃金が伴うとは限りません。


例えば、土日が休みで、法定休日を日曜日に設定している会社を想定してみます。

ここで、休みの日は土曜日と日曜日ですよね。そのため、土曜日に仕事をしたり、日曜日に仕事をすれば休日勤務になるわけです。

ただし、労働基準法的に休日勤務になるのは、日曜日だけです。なぜならば、法定休日が日曜日だからです。労働基準法で休日勤務と言うときは、「法定休日に勤務したこと」を意味するのですね。

ゆえに、会社的には土日が休日だけれども、労働基準法的には日曜日が休日となるわけです。この点が、法定休日に割増は必要だけれども、法定外休日の勤務に割増はあえて必要ないという理由です。


ただし、法定外の休日に勤務しても25%増しとか35%増し、という扱いにすることは差し支えないです。会社が任意にルールを決めて、法定外休日の勤務を扱うのは構わないのです。


山口正博 社会保険労務士事務所
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