book304(「休日出勤=休日労働」と考えると間違う、、、かもしれない)




■その休日は休日なのかどうか。


働いている人の中には、「休日に出勤しているから、休日労働だ」と思う人が少なくないです。

確かに、休日に出勤して働いているのだから、休日の労働=休日労働と考えるわけですね。

ただ、休日労働といっても、その休日労働は「会社的な休日労働」なのか、それとも「労働基準法的な休日労働」なのかによって少し扱いが変わります。


会社的な休日労働とは、「会社が決めた休みの日に働くこと」ですね。これは分かりやすいです。

一方、労働基準法的な休日労働とは、「1週1日の休日に働くこと」という意味です。この場合は、いわゆる休日割増の対象になる仕事になります。



では、「休日に出勤しているから、休日労働だ」と言うときの休日労働とは、上記のどちらなのでしょうか。






■単に「休日」ではなく、「法定休日」かどうかがミソ。


例えば、土曜日と日曜日の週休2日で、法定休日が日曜日と指定されているという前提で、土曜日に働くと会社的な休日労働になります。他方、日曜日に働くと労働基準法的な休日労働になります。

つまり、法定休日は日曜日なのだから、土曜日は法定休日ではありません。そのため、土曜日に勤務すると、休日労働にはなりますが、それは「会社的な休日労働」に留まります。


では、法定休日を固定していない会社ならばどうなるかというと。

もし、1週間に1日の休みが取れているならば、労働基準法的な休日労働は発生しません。

例えば、土曜日と日曜日の週休2日であって、土曜日が休みで日曜日が勤務でも労働基準法的な休日労働にはならないのです。また、土曜日が勤務で日曜日が休みでも労働基準法的な休日労働にはならないのです。

ただし、土曜日が勤務で日曜日も勤務ならば、土曜と日曜のどちらかが労働基準法的な休日労働になります。なお、この場合、どちらを労働基準法的な休日労働の日にするかは指定はないので、土曜でも日曜でも休日労働にできます。



ゆえに、「休日に出勤しているから、休日労働だ」と言うときの休日労働は、会社的な休日労働なのか、それとも労働基準法的な休日労働なのかを分けて把握したいですね。


 

山口正博 社会保険労務士事務所
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