book300(休日には時間外勤務は無い。けれども、、、)




■「休日勤務の日には時間外勤務はない」という内容は正しいが、、



1日8時間および1週40時間(例外44時間)を超えて勤務すると、時間外の勤務になることはご存知の通りです。

また、休日労働の日に、法定の時間枠を超えて勤務しても、時間外の勤務にならないこともご存知の方がいるかもしれません。つまり、休日労働の日に、1日8時間を超えて勤務しても時間外の勤務にはならないのですね。


ただ、休日労働という時の「休日」の定義をキチンと把握できていないと、判断に迷うことがあります。

休日には、法定休日と法定外の休日があります。

法定休日とは法律で決めた休日です。一方、法定外の休日とは会社が独自に決めた休日です。


では、休日労働という時の「休日」の意味は、上記のどちらでしょうか。

法定休日でしょうか、それとも、会社が決めた休日でしょうか。







■休日といっても「会社が決めた休日」ではない。



答えは、前者です。

休日労働という時の「休日」の意味は、「法定休日」のことです。

ちなみに、法定休日とは、「1週1日」の休日です。なお、曜日が指定されていませんから、会社ごとに個別に把握する必要があります。


例えば、土曜日と日曜日が休みの会社があるとすると(簡単にするため、祝日や盆暮れの休みは除外します)、このどちらかが法定休日で、もう一方が法定外の休日です。なお、この会社では法定休日の曜日を固定していないとします。


その前提で、土曜日に休んで日曜日に勤務したとすると、土曜日が法定休日になりますので、日曜日は休日労働にならないのですね。

他方、土曜日に勤務して日曜日に休んだとすると、日曜日が法定休日になりますので、土曜日は休日労働にならないのです。


さらに、土曜日に勤務して日曜日も勤務したとすると、土曜か日曜のどちらかが休日労働になります。もう一方の日は平日と同じ扱いです。この場合、どちらを休日労働日にしても構いません。例えば、土曜日の勤務時間が5時間で日曜日の勤務時間が7時間ならば、土曜日を休日労働にして、日曜日を平日勤務にすることも可能です。

もちろん、休日労働にした日は、時間外勤務は無しです。1日8時間を超えても、休日割増手当のみで足ります。



ゆえに、会社が決めた休日(法定外の休日)に勤務したからといって、「休日労働だから時間外勤務にならないゾ」と言ってると、手当の不払いになります。

気を付けたいですね。




 

山口正博 社会保険労務士事務所
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