book292(休業中の社会保険料をどうしようか)




■休業中も社会保険には加入している。



育児休業などで休んでいる間は社会保険料は免除されるのですが、休業している間は社会保険料は免除されないので、通常通りに納付しますよね。


ただ、全く仕事をしていないのに社会保険には加入しているという状態に納得しにくい会社もあるようです。せめて、保険料だけでも免除できないかと考えることもあるようです。

しかしながら、休業によって社会保険から脱退することはないですし、保険料も従前と同じですから、どうしようもないです。


そうは言っても、何らかの手はないのかと考えるのが人間だったりします。







■休業手当の支給率を下げて、社会保険料の原資を作ることもできる。



休業手当から社会保険料を控除すると、減った報酬がさらに減りますから、この点を避けたいという要望もありますね。

そこで、休業手当の支給率を低めに設定して、会社に資金の余力を作り、その余力で社会保険料を会社で全額負担するという方法も使えそうです。現実にこのような会社がありました。

社会保険料の負担分だけ休業手当の支給率が低くなるので、トータルの金額としては同じですが、心理的な負担が変わります。


例えば、ケータイを契約するときに、10,000円分の通信費を割り引くよりも、10,000円分の商品券を配った方が顧客は喜んだりします。利益の量はおなじでも心理的な感じ方が変わるのですね(このような状態を「朝三暮四」と表現するのでしょうね)。


それゆえ、休業中は社会保険料を会社が全額負担するとなると、社員さんにとっては心理的に良い感覚を抱くのです。

休業手当の支給率は60%から100%の範囲で設定できるので、社会保険料の負担額を想定して、支給率を決めるのもアリですね。



 

山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com

© 社会保険労務士 山口正博事務所