2009/10/24【一斉付与する休暇の一長一短】





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本が電子データになるようになりましたね。amazonのKindleとか。

iPhoneでも電子書籍が出ています。

技術が進むのは良いことですね。

ただ、目の疲れが進むのが気になります。何でもかんでも電子画面だと、目に負担になりそうです。




■一斉付与する休暇の一長一短◆◆◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
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利便性と負担を同時に持つ。
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■休暇の一斉付与には利点があるだけではない。


有給休暇の管理をするときは、各個人ごとに入社日からの期間をカウントして、月毎に休暇を付与する人を選別して取り扱いますよね。

6ヶ月目の人、1年6ヶ月目の人、、、というように毎月対象者を抽出して休暇を付与していくわけです。

このように、個別に管理するのが通常なのですが、別の方法として、休暇の付与日を特定の期日に固定することもできるのですね。標準の方法だと、月毎に一人一人分けて管理するのですが、休暇の付与日を固定すると、6月1日や8月1日のような特定の日に休暇の付与日を集約できるのです。


ただ、付与日を集約できるというのは利点なのですが、少しフォローを入れておかないと不具合が発生します。

例えば、休暇の付与日を9月1日に固定している会社があるとして、2月1日に入社した人と4月1日に入社した人がいるとします。

まず、2月1日に入社した人は、6ヶ月経過した後の8月の段階で10日の休暇を得ることができます。ところが、この会社では休暇の付与日を9月1日に固定しているため、8月の段階で休暇を付与することができないのではないかと思えますよね。法的には8月で休暇が付与されるけれども、会社の付与日が9月1日だから期間にズレが発生するわけです。

流れを書くと以下の通りです。
2/1(入社)→8/1(法定の休暇付与日)→9/1(会社が決めた休暇の付与日)


一方、4月1日に入社した人だと、6ヶ月経過した後の10月の段階で10日の休暇を得ることができます。ところが、この会社では休暇の付与日を9月1日に固定しているため、10月の段階で休暇を付与することができないのではないかと思えますよね。9月1日は入社から5ヶ月と1日目ですから、まだ休暇を付与できない段階です。

流れを書くと以下の通りです。
4/1(入社)→9/1(会社が決めた休暇の付与日)→10/1(法定の休暇付与日)



そこで、休暇の一斉付与は便利だけれども、「休暇を付与するべき時期」と「会社が設定した休暇の付与日」との間のズレをどう解消するかが悩みのポイントになります。

法定の時期で休暇を付与するべきか、それとも、会社が決めた付与日で休暇を付与するべきか。分かれますね。






■会社がズレを吸収しなければいけない。


まず、6ヶ月で10日、1年6ヶ月で11日という勤続期間と休暇日数の比率は維持しなければいけませんから、会社が設定した休暇の付与日がいつであれ、勤続6ヶ月もしくは勤続1年6ヶ月が経過した時点で規定の休暇日数は付与しなければいけないのです。

となると、法定の時期で休暇を付与すべきという結論になります。

しかしながら、会社の立場から考えると、「法定の時期に付与するとなると、法定時期よりも早い段階で休暇の付与日を設定していたら、先んじて休暇を付与しなければいけないのかな?」と思えますよね。先ほどの例だと、4月1日入社の人ですね。

確かに、次の付与日(翌年の9月1日)まで待っていると、6ヶ月を大幅に超過してしまいますから、4月1日入社して9月1日の段階ではまだ6ヶ月を経過していないけれども、休暇を与えてしまう必要がありますね。


一方、2月1日入社の人だと、8月の段階で10日の休暇を付与して、9月1日の段階で11日の休暇を先んじて付与しなければいけないですよね。

会社の付与日は9月1日ですが、8月の段階で6ヶ月の勤務になりますから、この時点で10日の休暇。さらに、次の休暇は1年6ヶ月時点ですが、翌年の9月1日(会社の付与日)まで待ってしまうと、1年6ヶ月を超えてしまいます。ですので、随分と先んじて休暇を付与しなければいけなくなるのですね。


会社の管理を簡単にするために休暇の一斉付与制度を採用したにもかかわらず、思いのほか不便な面もあるのですね。

前者のタイプ(4月1日入社)ならば分かるけれども、後者のタイプ(2月1日入社)が発生すると、さすがに困るのではないでしょうか。





■先んじて休暇を付与するために、会社の譲歩が必要。


一斉に休暇を付与することを労働基準法では想定していませんから、実際に一斉付与を採用しようとなると不都合も出てくるのでしょうね。

端的に言えば、一斉付与の利便性を享受する代わりに、有給休暇を予定の期日よりも先んじて付与しなければいけないという負担を会社は負うのです。

「一斉付与の利便性」を選択するか、「期日通りに休暇を付与すること」を選択するか、これは会社次第です。


私は、一斉の付与日を設けなければいけないほど有給休暇の管理が面倒だとは思いませんので、固定の付与日を設けることはお勧めしません。

いくら先んじて休暇を付与するといっても、8月で10日、翌月の9月に11日ではバランスが悪いですからね。


休暇の管理は「急がば回れ(月ごと社員ごとに管理する)」で良いのではないでしょうか。





┏━━━━━━━━━━☆★ 編集後記  ★☆━━━━━━━━━┓



大学に入学したら、ノートパソコンがあると本当に便利。

私は、大学時代は自分のパソコンを持っていませんでしたが、持っていればさぞ便利だったろうなと思い返すことがあります。

私の出身大学には、ほぼ全ての教室に電源コンセントとEthernetコンセントがありましたから、ノートパソコンがあればほぼどこでも利用ができたのですね。図書館でも同じ環境が用意されていました。

学生ごとに大学のアカウントが付与されて、そのアカウントで大学のネットワークを利用できますから、emobileのような接続端末は不要。

授業が退屈だからネットサーフィンなどというサボり方もできたはず(←これは是非ともやってみたかった)。

今はノートパソコンも手頃価格ですから、大学生になる高校生やその高校生に何かプレゼントする人は、ノートパソコンを購入するとよいかもしれません。





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