book285(就業規則を見る、読む、回覧する、印刷する、、どこまで行く?)





■就業規則は自由に読めるはずだし、印刷もできそうだが、、、。


就業規則を作ったり、既に作っている会社だと、その内容を社員さんに周知させているかと思います(周知させないor周知させていない会社もある)。

周知方法としては、文書で配布したり、メールで配布したり、社内イントラにupしたり、ファイルに綴じて備え付けたり、などなど多種の方法がありますね。ただ、周知のために説明会まで行う必要は無いです。


そこで、社員さんが、家に帰って就業規則の内容をじっくり読もうと考え、会社に「就業規則を印刷したい」と言ったとします。

就業規則の内容は込み入っていますから、その場でサッと読んで理解するのが難しいので、一度プリントアウトして持ち帰りたいというわけですね。


ただ、会社は就業規則の印刷を拒否するかもしれません。社内文書だから印刷はダメとか、コピー機を使えない環境であるとか、単に内容を見られるが嫌なのか、何らかの理由で拒むことがあり得ます。

「印刷してじっくり読みたい」という希望と、「見るのは良いけれども、印刷までするのは困る」という会社のせめぎ合いです。






■閲覧できる状態は必要だけれども、それ以上は求めない。


法的には、閲覧できる状態にすれば足ります。ゆえに、印刷に応じることまでは必要ないです。


ただし、単に見たり読んだりするだけでなく、印刷することも閲覧の一形態であるから、あえて印刷を拒否することでもないのではないでしょうか。

例えば、イントラに就業規則をupしている会社だと、社員が各自で就業規則を閲覧し、各自でプリントアウトもできるようになっていますね。PDFファイルで保存されており、プリントアウトも容易。

他には、メールで渡すのも便利な手段ですね。



就業規則は確かに社内で作られた文書ですから、社内文書なのでしょう。ただ、社内文書といっても、取り扱いの程度は変わるはずです。社内文書では、「機密ー秘密ー社外秘、、」というように、取り扱いの程度を変えている会社もありますよね。就業規則だと、上記の「社外秘」という位置づけではないでしょうか(緩い基準)。就業規則にはCriticalな情報も特にありませんから、さほど厳しく取り扱うほどの文書ではないと私は思います。

新商品の企画書とか、製品の原価が書かれている書類とか、製品の設計書とか、このような文書だと取り扱いも厳しくなるのでしょうが、就業規則ではここまで厳しくするものとは思えません。


「社員の目に触れないように」という扱いは、「都合が悪いのか?」と思われてしまいますから、なるべく就業規則は公開するようにしたいですね。

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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