book283(休暇の付与に中空きができても、休暇日数は予定通りに)





■中抜けしたら、休暇の日数は増えない??


ご存知のように、有給休暇は、6ヶ月の継続勤務で10日、1年6ヶ月の継続勤務で11日というように、勤続期間と休暇日数がリンクしています(なお、今回は、フルタイム社員さんや週5日勤務のパートタイム社員さんを想定して書きます)。

ただ、出勤率が80%未満になると、休暇が付与されないこともありますね。

例えば、入社6ヶ月目の段階で、出勤率が80%未満だと、10日の休暇は付与されず0日になってしまいます。


では、1年6ヶ月目の段階で出勤率が80%を超えていれば、休暇の日数は10日でしょうか、それとも11日でしょうか。


「初回に付与される休暇は10日だから、1年6ヶ月の段階で初めて休暇を付与されるとすると、10日の休暇だ」と判断するのか、

それとも、

「勤続期間と休暇日数はリンクしているのだから、1年6ヶ月の段階での休暇は11日だ」と判断するのか。

どちらでしょうか。





■休暇のメニューは勤続期間で固定されている。


結論を言えば、後者が正解です。

「勤続期間と休暇日数はリンクしている」というのがミソですね。


「初回の休暇は10日」と考えてしまうと、前者のように間違った判断をしてしまいます。

6ヶ月の段階で出勤率の条件を満たさず休暇を取得できなかったら、その期間の休暇メニューである「勤続6ヶ月で10日の休暇」というのは、勤続期間と休暇日数がセットになって消えていきます。

それゆえ、次の1年6ヶ月の段階では、次のメニューである「勤続1年6ヶ月で11日の休暇」を利用するわけです。


「勤続期間と休暇日数を切り離さずにセットで取り扱う」という点に注意すれば間違いなく運用できますね。勤続期間と休暇日数は、2つセットで1つのメニューを構成しているのです。

小売業だとバンドル販売のようなものですし、コンピューターだとhash-tableにおけるkey-valueの関係の様なものです。



 

山口正博 社会保険労務士事務所
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