book280(店舗改装で休んでも休業にはならない)




■改装のために休み。


営業用の建物が古くなると、新しく建て替えたり、内装をリフレッシュしたりしますね。

ただ、営業用の建物ですから、仕事で使っているわけです。その建物を建て替えたり、内装を新しくしたりするとなると、一時的に営業を停止しなければいけませんよね。

期間の長短はありますが、一定期間休みにして、改装の作業を進めなければいけないわけです(ただ、夜間の営業時間外の作業だけで完了できるならば、特に支障になることはない)。

となると、社員さんは、その改装の期間は休まざるを得ないですね。

そこで、その休んでいる期間は単なる休みになるか、それとも休業になるか、という点で考えが分かれます。


正当な作業所の閉鎖だから休業にはならないのか、

それとも、

改装という会社の都合で休んでいるのだから休業になるのか。

どちらでしょうか。




■キチンとした理由での休みだから休業ではない。


結論から言えば、「使用者の正当な作業所閉鎖のための労働者の休業」ですので、使用者の責に帰する事由で休業するのではなく、「休業」として扱う必要はないです。

確かに、立て替えや内装のリフレッシュなどの改装は、会社の判断で実施されることですから、会社都合で休まされているとも思えます。

しかし、キチンとした理由で作業所を閉鎖しているならば、休業にする必要はないのですね。なお、営業不振で作業所を閉鎖すると、これは休業になります。営業不振や経営不振は正当な理由にならないのですね。

ただ、他の店舗で働くことが十分に可能な環境がある(チェーン展開する会社など)とすると、必ずしも休業にならないとは限らないかもしれません。


他にも、新店設立で社員さんを休ませるときにも、正当な理由にはなり得ます。ただし、新店を作るということは、既存の店もあるということなのでしょうから、新店が出来上がるまでは既存の店で働くことができます(代替手段が存在する)ので、上記の正当な理由が打ち消されるかもしれません。

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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