book270(45分休憩が30分になってしまった、、、)




■休憩時間を確保できなかった、、、。


6時間以上にわたって勤務する場合は、休憩時間は45分必要ということはご存知の通りです。

しかし、時には、どうしても忙しくて、45分の休憩を取るところを30分しか取れなかったという場面も有り得るのではないでしょうか。

毎日キチンと休憩は取れているのだが、先週の金曜日だけはどうしてもやむを得ず休憩時間が30分になってしまった、そんな状況です(普段は休憩時間を確保できているとします)。


そんな時にどう対処するかが悩むところです。

例えば、10時~16時勤務の人がいるとして、休憩時間は45分と仮定します。その人が休憩時間を30分しか取れなかったとします。

そこで、勤務記録上では45分休憩したことにして、勤務時間を15分延長した(退社時刻は定刻通り16時とする)ことにするか、

それとも、

勤務記録には30分の休憩と記録して、退社時刻は16時と記録することで、事実のままに対応するか。


どちらにしましょう。






■30分しか休憩できなかったならば、30分と記録する。


万一、必要な休憩が取れなかったとしても、取っていない休憩を取っているかのように勤務台帳に記載するのはやめて下さい。これだと勤務記録の改ざんですからね。

もし、45分必要だが30分しか取れなかったとしたら、そのまま30分の休憩としておくこと。違反は違反ですから。


ところが、ちょうどその時期に(なぜかグッドタイミング?)、労働基準監督署の臨検が行われて、休憩時間の不足を指摘されたら、キチンと事情を説明することです。

「どうしてもやむをえず休憩時間が不足した。今後は起こらないように管理する」と説明しなければいけません。

臨検されても、いきなり罰金とか、いきなり逮捕とかにはならず、指導されるのでしょうから直せば良いのです。ただ、何度も繰り返すと事情は変わるかもしれません。


違反の事実をそのまま記載するよりも、実際は30分しか休憩していないのに、勤務記録に休憩時間45分と記載するほうがマズいです。たとえ勤務時間を延長させたとしても。



ただ、「覆水盆に帰らず」で過去の休憩時間の取り返しはできませんから、「減った休憩時間分の賃金を別途で支払う」という金銭フォローが現実的な解決方法ではないかと思います。

休憩時間を買い取ったような構図になりますが、他に代替的な手段は考えにくいです。時間を取り返すのは不可能ですから。

考えてみると、無理やりに時間外勤務を行い、その中に不足分の休憩時間を入れ込むという方法も有り得ます。つまり、16時で終業せず、17時ぐらいまで時間外勤務し、16時~17時の間に15分の休憩を入れれば問題はクリアできそうです(何か、、強引ですネ、、、。ただ一番無難な解決法かもしれません)。


他にも、次の勤務日の休憩時間を長くするという方法もありそうですが、休憩時間は1日単位で締めますので、どうもしっくりこない解決方法です。そのときに休憩するから意味があるわけで、後日に休憩時間を確保されてもどうしようもないのです。


上記の内容はあくまで「万が一休憩時間の不足が起こったら」の対処方法ですから、頻繁に起こるような状態にはならないようにすべきです。



 

山口正博 社会保険労務士事務所
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