book260(任意継続健康保険の手続きでバタバタする)





■"期日までに"加入して、"期日までに"保険料を支払うのがルールだが、、、


会社を退職すると、任意継続で協会健保に加入するか、もしくは、国民健康保険に加入するかを選ぶ場面に遭遇しますね。

もし、任意継続で健保に加入するときは、期日までに手続きをして、期日までに保険料を納付する必要があります。

ただ、「初回の加入手続き」や「初回の保険料の納付」の期日が意外とtightで、中には期日までに完了できない方もいらっしゃいます。


任意継続健保のルールでは、期日までに手続きを完了しないと任意継続被保険者になれないとされていますし、また、期日までに保険料を納付しないと任意継続被保険者の資格を喪失するとされています。


ならば、上記のような人達は、被保険者になれなかったり、被保険者の資格を喪失したりするのでしょうか。ルール上はそのようになりそうですが、、、。





■加入段階と初回保険料の支払いがミソ。


確かに、期日までに任意継続の手続きをしなければ任意継続被保険者になれませんし、期日までに任意継続健保の保険料を払わないと資格を喪失します。

しかし、やむを得ない理由があると、期日後であっても手続ができている人もいます。


例えば、書類の記入不備で退職後20日以内に手続きが完了しなかったとか、前の会社による旧健保の資格喪失手続きが遅かったために手続きが期日以内に完了しなかったとか、やむを得ない都合で長期間留守にしていたというようなマトモな理由があると、期日を超えて手続きを進めてくれることもあるのですね。

ただ、期日を延ばしてくれるという期待を持って取り組むと、手のひらを返される可能性もありますので、期待してはいけません。

「延ばしてくれるのだから、遅れてもいいや」と思っていると、手続きできなくなるかもしれませんから、注意が必要です。


あと、初回の保険料でも同様です。

今までは給与から社会保険料を天引きされていたので、自分で保険料の管理をする必要がなかったために、任意継続被保険者になって初めての保険料を支払うのが遅れてしまったりする人もいらっしゃるのですね。

こうなると、任意継続の資格は喪失という流れになりそうですが、ここでも喪失とはならない人もいます。

加入時点の場合と同様に、"何らかの正当な理由"があると、期日に遅れたとしても資格喪失しないこともあります。

ただ、正当な理由かどうかについては、協会が判断するのでしょうから、ここでも「保険料の支払いを待ってくれる」と期待してはいけません。


ちなみに、公的な保険制度では、「国民皆保険」を目指しているのでしょうから、保険料の納付が多少遅れても認めているのではないかと私は思います。



 

山口正博 社会保険労務士事務所
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