book259(時間外勤務手当と深夜勤務手当は連動しない)




■8時間以内だから、深夜勤務にはならない?


時間外勤務と深夜勤務が発生する職場だと、時間外勤務だけを行うだけでなく、時間外勤務と深夜勤務が重なることもあったりします。もちろん、時間外勤務はなく、深夜勤務だけということもありますね。

そこで、22時以降は深夜時間なのですが、22時を超えていても1日の勤務時間が8時間に達していないのだから、深夜手当は必要ないのではないかと考える方がいます。


例えば、20時から翌日の2時まで勤務するとし、休憩時間は1時間とします。この場合の勤務時間は、休憩時間を除いて、5時間になりますね。

ここで、1日8時間を超えていないのだから深夜手当は必要ないのではないかと考えるようです。

本当でしょうか。






■それぞれ別で扱う。


上記の例では、確かに1日8時間を超えていませんから、「時間外手当」は必要ないです。

しかし、深夜勤務手当というのは、時間外手当とは別で扱うものですから、時間外手当を支給する場面かどうかについては考慮しません。

そのため、1日8時間を超えていないとしても、深夜勤務に対する手当は別で必要なのですね。


「1日8時間(1週40時間もしくは44時間)」というのは、時間外勤務についての基準です。

一方、深夜勤務というのは、22時以降から翌日の5時までの勤務のことですので、勤務時間の長さは関係しないのです。この時間帯に勤務していれば全て深夜勤務になりますので、手当も同時に必要なのですね。


ゆえに、「時間外手当の取り扱い」と「深夜勤務手当の取り扱い」は連動しないのです。


 

山口正博 社会保険労務士事務所
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