book199(出勤停止に有給休暇は充当できない)

 

 

出勤停止でも有給を使えば大丈夫?



働いていて、何らかのトラブルを起こすと、会社によっては出勤停止のペナルティが課されたりすることがあります(他にも、厳重注意とか、戒告、訓戒などがありますね)。

そして、出勤停止になると、その日の日給は支給されません。


ただ、中には、出勤停止になっても、有給休暇を使えば、給与が減ることを緩和できると考える人もいらっしゃるようです。

確かに、有給休暇を出勤停止日に充当すれば、日給の満額ではないが、相応に給与の補填ができますよね。


しかし、有給休暇は自由に使えるといっても、出勤停止になった日に休暇を使うのは、会社にとっては気分が良いものではないでしょう。


会社は、「通常の出勤日に休暇を使うならば、もちろん良いのだけれど、出勤が停止されている日に休暇を充当するのは納得できない」と考えるはず。

いくら自由な休暇だからといって、こんな使い方ができるのは困るというわけですね。

 

 

 

勤務しない日に有給休暇を充当することはできないのが原則。



原則として、「有給休暇は通常の出勤日だけに利用できる」休暇です。

なお、通常の出勤日とは、休日(法定、法定外を含む)、祝日、会社が決めた休日(盆暮れの休み、設立記念日など)、会社都合による休業日、出勤を停止されている日、等を除く日のことです。

それゆえ、出勤停止の日に有給休暇を充当することはできませんので、出勤停止の日に有給休暇を充当したいという社員さんの要望を、会社は拒否できます。


ただ、上記の内容は、総務や人事を担当している人にとっては自明のことであっても、社員さんは知らない場合もあります。

こちらが理解していても、あちらが理解していないと、どうしても考えの食い違いが起こり、対応に苦労します。


そのため、就業規則にも、「なお、出勤日以外の日に有給休暇を充当することはできません」という文言を含めておくと、事前に社員さんにも分かるのかもしれません(ただ、就業規則を丁寧に読む社員さんは少ないですから、これで十分とは言えないのが難しいところです)。


もちろん、出勤停止であっても、会社が許せば、有給休暇を出勤停止日と相殺することはできます。

ただし、「会社が許せば」という条件付きです。

会社には、応じる義務はありませんので、許すか拒否するかを選ぶことができます。

 

有給休暇の残日数を正確に管理するには?

 

 

 

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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