book167(3/4条件の拘束)







■何が何でも「3/4」を超えてはいけない?


普段は、フルタイム社員さんと比較して短い勤務時間であっても、
繁忙期になると、フルタイム社員さんと同等の勤務時間になるというパートタイム社員さんがいますよね。

会社によって異なるのでしょうが、7月や12月が多いのでしょうか。


では、あるパートタイム社員さんの7月の勤務時間がフルタイム社員さんと同等、もしくはそれ以上に勤務したとすると、そのパートタイム社員さんは社会保険に加入するのでしょうか。


社会保険への加入条件には、いわゆる「3/4条件」というものがありますが、この条件に当てはまるとすぐに社会保険に加入するのでしょうか。

それとも、一呼吸置いてから加入するのでしょうか。





■一過性の勤務では影響はない。


結論を言えば、一時的に忙しいからといって、社会保険に加入するわけではありません。

つまり、7月だけ忙しくとも、すぐに影響があるわけではないのです。


恒常的に3/4条件を満たすという見通しが立てば、社会保険に加入するのですが、その「判断期間は3ヵ月」であると私は理解しています。

つまり、3ヶ月間続けて、3/4条件を満たしているならば、社会保険に加入するという取り扱いです。


ただ、地域によって違いがあるのかもしれません。

条件を満たしたら、すぐに加入すべきとする地域もあるかもしれませんし、2ヶ月間にわたって条件を満たせば加入するという地域もあるかもしれません。

加入するかどうかは暫く待ってからというのは、法律で決まっていることではなく、おそらく行政機関の内部ルール(通達よりももっとローカルなルール)で決めている処理方法なのではないかと思います。


確かに、取り扱いは曖昧なのですが、現場ではこんな状況です。



ゆえに、7月だけもしくは12月だけというように、一過性の忙しさだけで勤務時間が長くなっても、社会保険に加入する必要があるとは必ずしも言えません。




 

山口正博 社会保険労務士事務所
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