book155(臨時パートタイム社員さんの社会保険をどうするか)



■時に忙しかったり、時に暇だったりするけど、いつ加入するのか。


例えば、7月や8月、もしくは12月や1月が繁忙期のため集中的に忙しく、パートタイム社員さんであっても、フルタイム社員さんと同等の勤務シフト(フルタイム社員との比較で2/3を超える勤務シフト)で働いている時期があり、

一方、

上記以外の時期は閑散期で、フルタイム社員さんに比べて、1/3程度しか勤務をしていないというようなパートタイム社員さんがいるとします。


となると、このような働き方をするパートタイム社員さん(季節によって勤務スケジュールが変わる働き方をする人)は、はたして社会保険に加入するのかどうかということが分からない場面もありますよね。


忙しい時期を基準にすると、社会保険には加入すべきと判断できますし、他方で、常に忙しいわけでもないから、社会保険には加入しなくても差し支えないのではないかとも判断できます。







■3ヶ月連続で条件を満たすか否かが分岐点。


パートタイム社員さんの社会保険への加入を判断する際には、「連続3ヶ月間にわたり、条件を満たしているかどうか」という基準を用いることもあるようです(これは全国共通か、それとも地域ごとに違うのか分かりませんが)。


つまり、「1ヶ月の間でも条件を満たせば、直ちに社会保険に加入する」というわけではなく、ある種の「浸透期間」のようなものを設定しているとのこと(私は、実務上、このように理解しています)。

公に公表されている事実ではないようですが、実務的には上記のような処理が行われているようです。



となると、たとえ1ヶ月、もしくは2ヶ月にわたり、フルタイム社員さんとの比較で2/3を超える勤務シフトで働いたとしても、社会保険に加入するかどうかは保留できるということです。

言うなれば、3ヶ月に到達する前に、勤務調整をして、加入条件に当てはまらないようにするのか、それとも、そのままの勤務シフトを維持して、社会保険に加入するのか、という2つの選択肢を選ぶための調整期間が設けられているのではないでしょうか。



なお、3ヶ月間にわたり条件を満たしているにもかかわらず社会保険に加入しない場合は、社会保険事務所の指導を受けるはずです(もし、指導されたら、速やかに加入してください)。


なお、一度、社会保険に加入すると、(原則として)任意での脱退はできませんので、十分に留意の上で手続きを進めて下さい(中には、強引に脱退を試みる会社もあるようですが、おそらく「ルール違反」ですのでやめて下さい)。

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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