book154(週30時間勤務でも時間外手当が支給されることがある)


■週40時間だけを意識してはいけない。


法定労働時間を守ろうとするときに、「週40時間(例外44時間)が上限だから、そこまでは勤務可能なんだな」と考えてしまう方がいらっしゃいます。

確かに、勤務時間の上限は週40時間ですし、例外業種でも44時間が上限になりますね。

しかし、週40時間だけを意識していると、間違うこともあるのではないでしょうか。


週40時間という上限はもちろんですが、「1日8時間という上限もある」ということを忘れてはいけません。

つまり、たとえ、1週間で40時間を超えていなくても、時間外手当が必要な場面はあり得るわけです。






■「or」であって、「and」ではない。


例えば、

月:3時間
火:9時間
水:10時間
木:4時間
金:4時間
土:休み
日:休み

という勤務スケジュールで働いた場合、

週間の合計勤務時間は30時間です。


ここで、週40時間というラインだけを意識していると、「あぁ、40時間に達していないから、手当は不要だね」と考えてしまい、間違ってしまいます。


確かに、週40時間には達していませんので、「週40時間のライン」はクリアしています。

しかし、「1日8時間のライン」には引っかかっていますよね。


となると、火曜日と水曜日には時間外勤務の手当が必要になります(もちろん、36協定も事前に必要です)。

火曜が1時間分。水曜が2時間分です。


要点は、【「1日8時間」and「1週40時間」】(両方の条件を満たした時だけ手当を支給する)ではなく、【「1日8時間」or「1週40時間」】(どちらか片方の条件を満たしたら手当を支給する)ということです。


時間外勤務を考える時には、【「もしくは」であって、「かつ」ではない】と意識しておくと良いのかもしれません。

 

山口正博 社会保険労務士事務所
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