book143(雇用形態が途中で切り替わる時の有給休暇)





■入社後、数ヶ月して、契約社員からフルタイム社員に変わった。



例えば、週3日勤務で契約した契約社員さんが1ヶ月後にフルタイム社員さんになったと仮定します。


また、その会社では、フルタイム社員の場合、入社後3か月で有給休暇が5日発生し(8割以上の出勤が前提)、その3ヶ月後に5日分として、合計6ヵ月で10日の有給休暇になるとしましょう。



この前提で、入社後1ヶ月で契約社員からフルタイム社員に切り替わった場合、有給休暇の日数はどのように変わるのでしょうか。

6ヶ月の全期間をフルタイム社員の期間としてまとめてしまうのか、それとも、1ヶ月だけを分離して別に処理を行なうのか。



問題の要諦は、「入社後1ヶ月の期間をどう扱うか」ということですよね。





■比例付与と通常付与で分けて組み合わせる。


まず、全ての期間をフルタイム社員として扱うのが簡単な方法です。

最初の1ヶ月の期間もフルタイム社員だったとみなして、通常通りに有給休暇を付与していくという方法ですよね。


これは簡単です。




一方、また別の方法として、比例付与と普通付与を組み合わせることもできます。


つまり、最初の1ヶ月間だけを有給休暇の比例付与の対象とし、週3日勤務だと、6ヶ月で5日ですから、1ヶ月に換算すると、0.83日になりますね。


ここで、0.83を1に繰り上げて、1ヶ月時点で1日だけ有給休暇を付与して、有給休暇の算定期間の清算を行なうという方法です。

ただ、0.83ですから、繰り上げずに0としてしまっても構いません。


また、1ヶ月時点で1日の有給休暇を付与した場合は、3ヵ月時点で付与される5日から先に付与した1日を控除します。



選び得る選択肢はいくつかありますので、会社ごとに決めていただくと良いかと思います。





山口正博 社会保険労務士事務所
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