book133(50%の時間外手当を有給休暇でどうやってフォローするのか)




■月60時間を超える時間外勤務50%に対して有給休暇を付与する。


新しく労働基準法が改正されることになり、月60時間を超える時間外勤務に対しては、50%の時間外手当を支払うと決まりましたね。


ただ、「50%の手当を支払う」という方法ではなく、「25%の時間外手当と25%分の有給休暇」という組み合わせで対応することもできるようです。


つまり、50%のうち、25%分は従来通りに時間外手当を支給して、
残りの25%分は有給休暇で支払うという方法でも良いようです。

しかし、まだ未確定な部分もあるようで、私にも実装がわかりません。


25%の時間外手当の部分だけを分離して、有給休暇として処理するならば、
随分と金額も小さいですから、有給休暇に変換できるのかどうかが疑問ですよね。





私の考える範囲でのことですが、


具体的には、月60時間を超えた勤務時間はそのまま有給休暇に持ち越すという方法になるのでしょうか(こう考えると分かり易いのですが、50%の手当のみならず基本給部分も有給休暇にしてしまうことになりますよね)。


つまり、月65時間勤務したと仮定すれば、5時間分が有給休暇として付与されるということになるのでしょうか。

こう考えるのが最も分かりやすいですよね。


実装が見えない以上、上記の仮定で、今回は話を展開してみようと思います。







■時間単位の有給休暇制度を新設する必要がある。


一般に、有給休暇を使う時には、1日単位での有給休暇しか取得できない企業が多いはずです。

そのため、時間単位で有給休暇を付与するのが困難になりますよね。


今現在では、「1日単位」、「半日単位」、「時間単位」で有給休暇を使うことができますが、「半日単位」、「時間単位」については、就業規則で決めていないと採用できない付与方法です。


(中には、「時間単位で有給休暇と使うことはできない」と言う人がいますが、
1日単位で使うメニューを残していれば、時間単位での取得メニューを追加するのは構いません。法定以上の待遇になりますから)



そこで、今回の労働基準法の改正に合わせて、時間単位での有給休暇に対応するために、「1日単位」、「半日単位」、「時間単位」という3つの取得方法を新設するもの良いでしょうね。



具体的には、

「社員より請求があったときは、半日単位の有給休暇を与える場合があります」

「社員より請求があったときは、時間単位の有給休暇を与える場合があります」


という文言を就業規則に追加するという方法をとることができます。


有給休暇の条文のところに追加すると良いでしょう。






山口正博 社会保険労務士事務所
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