book128(計画的付与は毎年行わなければいけないわけではない)





■計画的付与は会社にとって義務ではない。


「計画的に付与するのだから、何はともあれ、実施しなければ」
と考える企業もあるようです。


確かに、「計画的」なのですから、「休暇の付与」だけでなく「付与の実施」も
一定間隔で必ず実施するのだと思いがちですよね。


しかし、何が何でも計画的付与を実施しないといけないとなると、不都合です。


有給休暇の取得率の高い職場で、計画的付与を実施すると、足りない休暇を企業が補充しないといけません。

この場合、計画的付与は実施しない方が良いですよね。






■「会社の判断により実施しない場合がある」と書く。


まず、計画的付与の趣旨は、「有給休暇の利用を促進する」という点にあります。

ならば、有給休暇が普段から十分に消化されていて、計画的付与を実施するまでもないと判断したら、その年は計画的付与をしなければよいですよね。


有給休暇の管理表を見ながら、計画的付与を行うかどうかを決めればよいわけです。


しかし、十分に有給休暇が消化されてるにもかかわらず、計画的付与をするとなると、「有給休暇の利用を促進する」という趣旨に合いませんよね。

もう促進されているのですから。




「本条の計画的付与は、会社の判断により実施しないことがあります」

というように就業規則に付け加えてみてはいかがでしょうか。

山口正博 社会保険労務士事務所
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