book125(解雇予告期間を過ぎて働いたら、改めて予告が必要です)





■一度予告したのだから、もう要らない?


もし、「以前に解雇予告をしたんだけど、やっぱりもう暫く働いてよ」などと会社から言われた場合、この解雇予告は無効になるのでしょうか、それとも、再度利用することができるのでしょうか。


つまり、解雇予告どおりに解雇をしなければ、解雇予告は無効になってしまうと考えるのか、それとも、また後日に改めて解雇をする場合に、以前の解雇予告を再利用できるのか、どちらでしょうか。



もし、以前の解雇予告を使えるとなると、30日を経過した後はいつでも解雇が可能になってしまいますよね。

例えば、4月1日に、30日の時点で解雇するという解雇予告をしたものの、実際には5月の中頃まで働いていたとします。


その際、以前の解雇予告を再利用できるとなると、すでに予告の30日(4月1日~4月30日)は経過しているので、現時点(5月の中頃)ですぐに解雇できると考えるべきでしょうか。



そこで、解雇予告はいつまで有効となるのかが問題となります。









■予告期間を過ぎると、予告は無効になる。



まず、解雇予告の有効期限は最大で30日までです。

30日より長く継続して有効になることはありません。

ならば、4月1日に行った解雇予告は30日までで期限切れという扱いになりますね。



つまり、一定の期間を過ぎると、解雇予告の有効期限が切れて、予告が無効(消滅と言うべきでしょうか)になってしまうんですね。

もし、後日に改めて解雇を行うならば、改めて解雇の予告も必要になるわけです。



確かに、会社にとっては、解雇予告を再利用できると便利なのでしょう。


しかし、社員さんにとっては、予告期間満了後に解雇されないとなると、会社はもう解雇しないのだろうとの期待を抱きます。

にもかかわらず、解雇予告を再利用されてしまうと、予測外の解雇を実施されることになりますから、働く側は困りますよね。



ゆえに、「解雇予告の流用はできない」のです。


期限が切れたら廃棄するわけですね。

山口正博 社会保険労務士事務所
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