book123(休業中に他の会社で働いたら助成金は受け取れない?)





■無条件で働いてはいけないのか。


最近では、休業を実施する企業も増えていますね。


そこで、休業するとなると、少なからず収入は減るでしょうから、休業している間は何らかのアルバイトでもしようと考える人もいるかもしれません。



休業手当は60%~100%で支給されますから、100%で支給される以外は、少なからず給与が減ります。

そこで、補助的に仕事をして、収入を補完することを考えるわけです。


ただ、中には、「休業中だから、アルバイトもできない」と思ってしまう方もいるようです。


例えば、休業により助成金が支給されるとすると、休業中は働いてはいけないという制約がありますから、社外での補助的な仕事もできないのではないかと思うのでしょうね。


しかし、アルバイトといっても、休業を実施してる会社とは別の会社で働くのだから、影響は出ないのではとも考えれます。


休業中の会社でコッソリと働くのは不正ですが、他の会社で働くことまで制約するのはやり過ぎとも感じますよね。








■休業している会社とは別の会社で働くならば良い。


端的に言えば、休業した会社とは全く別の会社で、休業中に働くのは構いません。


なぜならば、助成金で考慮されるのは、休業している会社の状態(社員の勤務状態も含む)ですから、別会社の事情まで考慮するものではありません。


ゆえに、他の会社で働いたとしても、助成金に影響はでないのです。



もちろん、兼職や副職禁止のルールが設定されている会社もありますので、自由に働けるとは限りません。


ただ、兼職や副職禁止のルールがあっても、会社に相談してみれば、許してくれることもあるようです。

会社都合で休業しているのですから、会社もダメだとは強く言えないところでしょう。




ただし、グループ企業の中で、休業している会社から休業していない会社へ社員さんを移動させ、そこで働いてもらうのはおそらくダメなはずです(リーフレット等には書かれていないのですが、おそらくバツだと思います)。


例えば、企業Aと企業Bがグループ関係にあるとして、A社が休業し、B社は営業を続けていると仮定します。

そこで、Aの社員が休業により休むことになったが、休業中はB社へ行って仕事をするれば、「休業中にもかかわらず、実質的には勤務している」という状態を作り出すことができるんですね。


つまり、Aでの仕事をBへ持ち込めば、仕事を続けることができるということになってしまいます。

形の上では「休業」で、実態としては「働いて」いますので、言わば「休業の偽装」ですよね。



私の経験上では、グループ企業を利用して、休業を偽装するなどという技巧的なことをする会社に合ったことはないのですが、仕組み上は可能かと思い指摘してみました。


上記のような偽装は、助成金の不正受給でしょうから、もし実際に行うと、あとから助成金を返還させられますからやめてくださいね。





山口正博 社会保険労務士事務所
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