book121(休業すれば、社会保険料も変わるかもしれない)






■休業しても、保険料は同じ?



休業すると、休業手当が支給されますですが、休業手当というのは通常時の給与の60%~100%で設定可能なため、100%よりも低い支給率にすると、社員さんの報酬が変わりますよね。

となると、社会保険料はどうなるのかが疑問になるわけです。



ぱっと考えると、社会保険料の算定は原則として年1回ですから、休業して報酬(休業手当でしょうか)が減ったとしても、社会保険料は変わらないと思えてしまいます。


そのため、保険料を変えるには、次の社会保険料算定まで待たなければいけないのかと判断してしまうんですね。

では、実際はどうなるのでしょうか。








■雇用保険料は休業月から、社会保険料は随時改訂を待つ。


休業手当を支給して、報酬額が変わったならば、年1回の算定まで待たなくてもよい場合があります。



例えば、2月から休業をして、4月、5月、6月の3ヶ月平均の報酬が、現在の報酬月額(休業を考慮していない報酬月額)よりも2等級以上の差が出ていれば、社会保険料の随時改訂を実施するわけです。



例えば、休業前の報酬月額が300,000円ならば、標準報酬月額は300,000円(健康保険ベースで、22級)です。

そこで、休業手当の支給率を80%とすると、報酬月額が240,000円になりますから、標準報酬月額は240,000円(健康保険ベースで、19級)に変わります。


22級から19級に変わりました(2等級以上の変化あり)ので、この状態が3ヶ月(上記の例だと、4月、5月、6月)続けば、7月から社会保険料が変わるわけです。


ちなみに、労働保険料は休業月から変更できるのですが、社会保険料は早くても3ヶ月を経過した後に変更できるということですね。


ゆえに、休業して報酬が下がったならば、標準報酬月額が定時決定されるまで待つ必要はありません。




山口正博 社会保険労務士事務所
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