book120(利用頻度に応じて健康保険料を改訂する)






■健康な人もそうでない人も、ほぼ同じの保険料。



健康保険制度は、審査を受けずに加入できる制度ですから、健康の度合いに関わらず利用できるようになっていますよね。


社会保険制度では、国民皆保険が前提ですから、個々の事情に影響される事なく加入できるわけです。



ただ、とても健康な人とあまり健康でない人の保険料が同一(都道府県単位で保険料は変わります)であるというのは、一部の人に不満を感じさせているようです。


健康な人はより保険料を低く、そうでない人は保険料を高くするというのが保険の仕組みからすると妥当でしょう。


一般に販売されている生命保険や損害保険の保険料も、保険事故の発生可能性や頻度に応じて変更されますからね。

そこで、この仕組みを公的な健康保険にも取り込めないかというのが今回のテーマです。







■保険料を変えてインセンティブを与える。


例えば、利用頻度、利用金額、年齢の違いによって保険料を変えるという方法があります。


利用頻度が低ければ、保険料は下がります。

また、利用金額(利用点数でしょうか)が少なければ、保険料は下がります。

さらに、年齢が低ければ、保険料は下がります。



このように、保険料を上下動させるのも有効ではないでしょうか。



ただ、公的な健康保険と民間の保険(医療保険)を同一のように扱うのは避けるべきでしょうから、保険料の上下動の幅を少なくしておくとか、保険料の上限と下限を決めておくことも必要かもしれません。


長期継続治療が必要な人には保険料の上限率を引き下げることもできそうですし、各年齢帯によって保険料の下限値と上限値を変えるのもアリですね。



過去に、風邪をひいて、3日分の薬で足りるにもかかわらず、1週間分の薬を貰う人がいましたので、そのような余分な医療を防ぐために、利用実態による保険料の上下変動を設けてはどうかというのが今回の提案です。




ただ、何千万人が加入する制度で、個別の事情を勘案するとなると、事務処理が大変になるという点もありますから、そう簡単には進まないかもしれません。

また、保険料が定率(どの都道府県でも、現状は8.2%前後でほぼ推移している)であるという点が加入者に安心感を抱かせているのも事実ですからね。



山口正博 社会保険労務士事務所
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