book115(退職して1ヶ月後に有給休暇は使えるか)






■退職してから暫く経って有給休暇を使おうと考える人。


なぜか、退職して暫く経ってから、「残っていた有給休暇を使いたいんですけどぉ~」と申し出てくる社員さんがいるようです。

退職時点で一気に使えば良いものを、思い出したように申し出る人がいるんですね。


では、このような有給休暇の申し出を会社は受け入れるべきでしょうか?


「もう、退職したんだから、有給休暇は使えないよ!」と拒否するのか、

それとも、

「まあ、残っているんだったら、使えるようにしましょう」と認めるのか。



判断が分かれるところです。

まあ、前者の判断をする企業が多いでしょうか。






■法律ではなく、会社の判断で決めるべきこと。


結論から言えば、拒否しても認めても法的には間違いありません。



まず、すでに退職しているならば、会社との雇用関係が消滅していますので、有給休暇は使えないと判断するのが一般的です(一番簡単な対応です)。


しかし、会社の判断で、雇用契約消滅後でも有給休暇を使っても良いとするならば、有給休暇を使うことは可能です。

具体的には、もはや休むことはできませんから、買い取りになります。


すでに退職しているため、買い取り単価は、従来の買い取り単価に従う必要はありませんから、定額で3,000円とかで買い取っても良いでしょう(金額は自由)。

もちろん、従前の平均賃金を参考にした買い取りでも構いません。




雇用関係が消滅した後は、労働法の規制が及んできませんので、法律に基づいて判断する必要はありません。

そのため、会社の判断で全てを決めていただいて結構です。



ゆえに、「退職後の有給休暇はもう使えない」と断るのも良いですし、「まぁ、休暇が残っているなら、その分を使うのは構わないよ」と認めるのも良いです。

断るも認めるも、会社次第ということですね。



山口正博 社会保険労務士事務所
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