book112(1ヶ月単位の変形労働時間制よりもフレックスの方が使いやすい?)






■確かに変形労働時間制は使いやすいとは言えない、、、


例えば、1ヶ月単位の変形労働時間制ならば、「事前に1ヶ月後までの予定を立てて、その予定通りに勤務する」ことが必要になる。


この日は9時間。この日は7時間。この日は11時間。

というように、予定を立てて、その通りに勤務すると、8時間を超えても時間外手当を支給しなくてもよいとなる。


ただ、実際に変形労働時間制を使う際には、この「予定」が厄介です。

事前に、何時間の勤務になるかどうかということを予測するのは難しいでしょうから、厳密に予定を立ててその通りに勤務するのはそう簡単ではありません。


「とりあえず1ヶ月勤務して、1ヶ月後に時間外手当を清算したい」と考えるのが普通の人間です。

しかし、しかし。

それを許さないのが変形労働時間制です。






■フレックスならば「予定」が不要に。


フレックスタイム制ならば、変形労働時間制のように「事前の予定」というものを立てる必要はありませんよね。



フレックスタイム制は、1週あたりに換算して、勤務時間が法定労働時間内(原則40時間以内)になっていることが必要ですが、「1ヶ月まとめて時間外手当を清算する」ということが可能な仕組みです。

予定通りに勤務するとか、予定外の勤務になったら変形労働時間制の効果が消えるとか、そんなことを考える手間が無くなるのではと思います。


変形労働時間制は導入するのは簡単ですが、現場で運用するのはめんどくさいですから、私は滅多なことでは提案しません。

例外扱いを認めてもらう代わりに、いくつかの制約を受け入れないといけないのが
変形労働時間制です(「自由と責任」の関係のようなものです)。



時間外手当を減らすためにフレックスタイム制を導入するというのは、明らかに「動機不純」ですが、1ヶ月単位の変形労働時間制を採用することを検討している場合には、フレックスタイム制も選択肢になるのではないでしょうか。

山口正博 社会保険労務士事務所
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