book79(出勤率8割でなくても有給休暇を与えることができる)





■出勤率80%がライン。


労働基準法では、「出勤率80%以上の社員さんに対して有給休暇を与えることが義務である」と決められていますよね。

(他にも、勤続年数の条件がありますが、本題ではありませんので今回は考慮しません)


ならば、出勤率80%未満の社員さんに有給休暇を与えることはできないのでしょうか。

つまり、出勤率70%などの条件で有給休暇を与えることが可能かどうかということです。


また、出勤率の条件を80%から90%の引き上げることはできるのでしょうか。

つまり、80%では甘いので、90%以上の出勤率になっている社員さんに対して有給休暇を与えるということは可能かどうかということです。





■出勤率80%を割るならば、それは「問題社員」かもしれない。


結論を言えば、出勤率の条件を低くすることは可能です。

一方で、出勤率の条件を高くすることはできません。


労働基準法のラインでは出勤率80%が条件ですから、これよりも働く側に有利になる変更は法的に可能です。

つまり、80%以下ならばどの水準でも設定可能です。


ただ、現実には、出勤率80%ですら割り込むことは稀ですから、70%や60%の出勤率になっている社員さんがいるとすれば、その人はおそらく「問題社員」のはず。

ズル休みとか、何らかの理由をつけてすぐに欠勤するということをしていないと、出勤率80%を割ることはないはずです。


普通に仕事をしている人が出勤率80%を割り込むことは考えられないんですよね。


とすると、あえて出勤率の条件を引き下げる必要はないかもしれませんね(法的に可能だとしても)。


一方、出勤率の条件を高くすることは、労働基準法の定める基準よりも厳しい基準に変更するということです。

つまり、労働基準法の条件よりも低い条件で人を雇用しているということになるわけです。


ゆえに、出勤率の条件を、低くすることはできても高くすることはできないと結論できるのです。


山口正博 社会保険労務士事務所
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