book72(入社6ヶ月未満で、有給休暇の前借り)


■休暇の権利がなくても、休暇を取得できるか。


今回は、「有給休暇の前借り」がテーマです。


通常、有給休暇は、勤続6ヶ月時点で、最初の休暇分が付与されますよね。


そこで、勤続6ヶ月に満たない段階で、有給休暇を付与することは可能なのかが今回の本題です。


例えば、

既に権利取得している状態(勤続6ヶ月を超えている状態)で、休暇の付与日まで時間がある(権利取得から休暇の付与までタイムラグがあるという状況をイメージして下さい)ような状況ならば、前借りもアリですよね。

権利自体は既に得ているのですから、すぐにでも休暇を付与して構わないわけです。


しかし、

権利すら取得していない段階(勤続6ヶ月に満たない状態)で、有給休暇を前借りできてしまうのは具合が悪いのではないかと疑問を抱くところですよね。


権利も得ていないのに、先に休暇だけ付与してもよいものかどうか、、、。







■遅れて休暇を付与するのではなく、先に休暇を付与することは可能。


結論から言えば、休暇を先んじて付与することは可能です。



確かに、労働基準法では、「6ヶ月経過時点で、10日の有給休暇を付与すべき」と決めていますよね(出勤率の条件は満たしていると仮定)。

しかし、「6ヶ月を経過しなければ、休暇を付与してはいけない」とまでは決めていません。


ならば、6ヶ月未満の段階で、10日の休暇とはいかなくても、5日とか7日というように、一部だけ先んじて有給休暇を付与することもできるわけです。


実際に、入社時点(もしくは、試用期間が満了した時点)で、5日の有給休暇を付与すると決めている会社もありますので、権利取得していない段階での有給休暇の付与も可能なのです。



山口正博 社会保険労務士事務所
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