book62(代休と振替にもルールが欲しい)


■いつになったら休みが取れるのか、、、


「休日出勤した後、いつまでたっても代休がもらえない」


「休日の振替といっても、1ヶ月後に振替とか、場合によってはさらに後ろにずれこんで振替になることもある」


中には、こんな悩みを抱く社員さんもいらっしゃるのではないでしょうか。



これは、いつまでに代休を付与するとか、いつまでに振替えるのかという点についてルールにしていないために起こる問題ですね。



単に、「代休を付与する」とか「休日を振り替える」とだけしか就業規則に書いていないとなると、現場で運用する際に困ることもあるようです。

これではルールとして心許ないですよね。


そこで、ちょっとした「工夫」が必要になります。








■「振替の予告期限」と「休日の付与期限」を決める。


代休や休日振替の仕組みを具体的に決めていないのが問題の原因なのですから、
具体的にルールを決めれば解決できるわけです。



まず、休日の振替の場合、


「休日を振り替えるときは、振替実施日の3日前までに振替える日時を予告します。また、振替えられた休日は、振替実施日から2週間以内に指定します」

という様に就業規則に決めてみるのも一考です(あくまで一例です)。



前半の内容は、直前に突如として休日の振替えがなされるのを防ぐため(休日の予定は既に決めているのに、会社からいきなり休日出勤を頼まれるのを防止する)。

また、後半の内容は、休日を早い段階で取得できるように配慮したものです(ズルズルと後延びさせないため)。



他方、代休の場合は、


「休日に勤務し後日を代休とするときには、休日勤務実施日から2週間以内に代休を付与します」

と就業規則に決めてみます(これも一例です)。


代休の場合は、振替と違って「事前の予告」がありませんので、いつまでに代休が取れるかを明示すれば足りますよね。




代休と振替の仕組みに共通する狙いは、
「労務管理に対する予見可能性」を確保するという点にあります。


「何を、いつまでに、どうやって行うのか」を事前にルールにすることで、社員さんに安心感を持ってもらうということです。



山口正博 社会保険労務士事務所
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