book61(1ヶ月単位の「変形休日制」が使いやすい)


■「4週間」で締めるというのは、ちょっと難がある。


ご存知のように、休日は週1日が原則ですよね。


しかし、就業規則に定めれば、例外的に4週4日で休日を運用することができます。

変形休日制を使えば、今週は休み無しで来週は2連休という休み方も可能になります。



しかし、変形休日制は便利な仕組みなのですが、4週間という区切りがどうも使いにくいと感じませんでしょうか。


「1週間で1日」という仕組みをそのまま延長させて、「4週4日」の変形休日制を作ったがために、現場で運用する人たちに対して制度の使いにくさを感じさせているのではないでしょうか。


少なくとも、「4週間」という期間の区切りは何とかしないと、変形休日制は使いにくいままですよね。

そこで、少し考えてみることになります。





■4週間→1ヶ月、4日→5日。


結論から言えば、4週間を1ヶ月に延長させて、1ヶ月毎に締めるようにすれば、事務処理も幾分楽になるのではないでしょうか。


4週間という区切りを維持するとなると、1月が28日の月は良いのですが、29日の月や30日の月、31日の月には「足が出る」ことになりますので、この端数の処理に悩むことになります。


、、、第3週、第4週、第5週、第6週、第7週、第8週、第9週、、、

というようにダラーッと1週間単位で計算していけば良いのでしょうが、暦を無視することになりますので、人によっては気持ちが落ち着かないのではと思います。



法的には、休日の運用をする場合は、労働基準法の「1週間という期間で1日の法定休日」というラインを下回らなければ良いわけです。


そこで、1ヶ月という期間で変形休日制を使うとなると、4日の法定休日では不足する可能性があります。

4週間で4日ですから、1ヶ月で4日としてしまうと、1日足りないという判断もできます。


ただ、1ヶ月で4日でも支障はないと考えることもできる(判断が微妙です)のですが、安全策を取って「1ヶ月で5日の法定休日」にした方が良いと私は考えます。



法定休日を増やすのは労働基準法では禁止されません(法定休日が増えるのは、むしろ望ましいこと)から、1ヶ月で5日の法定休日を設定して、変形休日制を運用すれば、使いやすい仕組みになるのではないでしょうか。

少なくとも、「4週間単位の変形休日制」よりは使いやすいはずです。



山口正博 社会保険労務士事務所
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