book56(雇用安定助成金で使う売上減の計算方法は1つではない)


■選択肢は「直近3ヶ月」だけではない。

中小企業緊急雇用安定助成金を利用するには、売上数字が減少していることが条件ですね。

一般には、「5%減の条件」という条件です。



ちなみに、中小企業緊急雇用安定助成金のリーフレットには、


「直近3ヶ月の売上数値」と「前年同期の3ヶ月間」とを比較して、5%以上減少していれば、助成金の対象になると書かれていますよね。

これだけを読むと、売上比較の計算方法は1つしかないと思えてしまいます。


しかし、計算方法は1つではなく、6つあります。






■当月基準だけではなく、前月基準と前々月基準もある。


上記のように、直近3ヶ月となると、「当月から」3ヶ月遡ってという意味になりますね。


ところが、雇用安定助成金では、さらに、


「前月から」3ヶ月遡って、

という計算方法と、

「前々月から」3ヶ月遡って、

という計算方法も認められるんです。



例えば、今月が3月と仮定すると、

「3月、2月、1月」と「前年3月、2月、1月」との比較、

「2月、1月、前年12月」と「前年2月、1月、前々年12月」との比較、

「1月、前年12月、前年11月」と「1月、前々年12月、前々年11月」との比較、

という3つの計算方法があるわけです。

この中から最も売上数字が下落している計算方法を選べば良いわけです。



さらに、あと3通りの計算方法があります。

「直近3ヶ月の数字」と「その前3ヶ月」の比較計算です。

これも、当月、前月、前々月という3つの基準で計算できます。


例えば、今月が3月と仮定すると、

「3月、2月、1月」と「前年12月、11月、10月」との比較、

「2月、1月、前年12月」と「前年11月、10月、9月」との比較、

「1月、前年12月、前年11月」と「前年10月、9月、8月」との比較、

という3つの計算方法があるわけです。


ゆえに、前半の3つと後半の3つを合わせて、6通りの計算方法があるということになりますね。

この6つから最も都合の良い数字を選択して、助成金の申請に使うことができるのです。


このような計算方法が認められるということは、リーフレットには書かれていない事柄なのですが、知っておきたいポイントではないかと思います。




ところで、、、

さらに、さらに、知っておきたいポイントもあるのです。


「直近決算が赤字ならば、5%減でなくても助成金は使える」というポイントです。

上記に書いた計算方法で売上比較をしても、「5%減にならないよぉ~」という企業でも直近決算が赤字ならば、比較計算で売上が「減少しているだけ」で助成の対象になります。

極端に言えば、0.1%の売上減でも助成対象になる可能性があるということです。



外部に出ていない情報というのはポツポツとありますので、労働局で色々と質問すれば、他にも情報があるかもしれませんね。


雇用安定助成金を使うことを検討している企業は、是非あきらめずに検討を続けてみて下さい。

山口正博 社会保険労務士事務所
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