book55(雇用安定助成金には必ずキャッシュアウトが伴う)


■他の助成金とは違います。


雇用安定助成金と他の助成金では、お金の流れ方が少し異なります。


助成金というと、「事務的に申請をして、後日、助成金がドカッと入ってくる」というのが一般的なイメージですよね。

会社は特別な負担をすることなくキャッシュを得ることができるのが助成金だと思うわけですよね。


しかし、雇用安定助成金の場合には、企業は必ずキャッシュアウトをしなければいけない仕組みになっているのです。


つまり、出費だけが残るということです。






■費用負担を伴う助成金。


雇用安定助成金を利用する際に、「この助成金を使えば、一括で数百万円が入ってくる」と誤解している企業もあります。

「助成金 = 会社が丸儲け」という思い込みから誤解が発生しているんですね。

もちろん、そのような助成金もありますが、全てがそうではありません。



雇用安定助成金の目的は、「資金補助を実施することで、働く社員さんの雇用を安定させる」という点にあります。

つまり、企業がウハウハになるような助成金ではないということです。


例えば、日給10,000円の人を休業させた場合(休日とは違いますのでご注意)。

そこで、休業手当の支給率を80%とした場合の休業手当は、8,000円です。

そこに、雇用安定助成金を使うと、休業手当の80%を補助してくれますので、6400円が支給されるわけです(金額はあくまで例です)。

結果として、差額(8,000円-6,400円)の1,600円は会社負担になるわけです。



休業手当の80%が助成されるのですから、「残りの20%分は必ず会社負担になる」ということです。



ゆえに、雇用安定助成金を使うと、キャッシュフローは必ずマイナスになるわけです。

ぜひ、知っておいて下さい。



山口正博 社会保険労務士事務所
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