book51(「休日出勤」という名称が誤解を招く)


■それは休日出勤なのか


「休みの日の仕事をしたら、それは休日勤務だ」と直感的に
理解している方もいらっしゃるのではないでしょうか。



確かに、土日休みの週休2日制だと、土曜日、日曜日、どちらの
日に出勤しても休日出勤です。

休日と決めている日に仕事をしたのですから、間違いなく休日勤務ですよね。



ただ、会社で「休日出勤」と扱っていてるからといって、
労働基準法でも「休日出勤」になるとは限りません。


なぜならば、会社の休日には法定外の休日も含むことが多いですので、
労働基準法の休日とは異なることがあるからです。








■労働基準法の休日は「法定休日」だと意識する。


通常、休日出勤となると、休日手当てを意識することになりますよね。


「休日に仕事したんだから、手当てがあるはずだ」と。

確かに、法定休日に勤務したならば、手当てを支給せよ
というのがルールです。



しかし、ご存知の方も多いはずですが、「法定外」の休日に
対しても休日手当てが必要なわけではありません。


あくまで法定休日は週1日なのですから、それ以外の休日に
勤務したとしても休日勤務とはならないのです(あくまで
「労働基準法上」は)。



例えば、土曜と日曜が休日ならば、このどちらかが法定休日に
なりますよね(もちろん、土曜・日曜以外に法定休日を設定
している会社もあります)。

となると、2日のうち1日出勤してたとしても、休日勤務には
ならないわけです。


ただ、2日とも出勤すれば、その内1日は休日勤務になる「かも」
しれません。

その週に、たまたま祝日があって、その祝日が休みになっている
ならば、土日に出勤しても休日勤務にはなりません。




ゆえに、「週1日の法定休日に出勤した場合には休日勤務」という
ように限定して「休日勤務」という用語を使うと誤解を招きにくくなる
はずです。


「休みの日に勤務した=休日勤務」と単純に理解しない方が良いかも
しれませんね。


山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com

© 社会保険労務士 山口正博事務所