book49(帳尻が合っていれば、残業の後に代休もOK)


■残業代を節約?


「残業が8時間を超えたら、代休を1日与え、残業代の支払い額を減らそうと考えています」


時間外部分を分離して、その分離した部分に代休を合わせれば時間外手当の支払いを免れることができるのではないか、と考える方もいるようです。


確かに、余分に働いた部分に休みを充てれば、事はうまくいきそうですよね。

つまり、「残業と代休で相殺」という発想ですね。



しかし、そう簡単にいくでしょうか。







■経費を減らすことはできないが、残業後に代休を与えること自体は可能。


結論から言えば、残業して後日に代休を与えること自体は可能です。

ただ、あくまで、「与えること自体は可能」というにとどまります。


どういう事かと言うと、「残業したことは事実」なのだから、「時間外手当」の支払いを免れることはできないというわけです。


「仕事をした分だけ後日に休めばそれで良いではないか」という気持ちも分かります。

仕事と休みで相殺するのでしょうから、勤務時間のバランスは取れています。


しかし、時間外勤務をすると、「基本給部分」と「時間外手当」が必要になりますので、
休みを後日に与えるだけでは「時間外手当」の部分が欠落してしまうのです。

それゆえ、残業後に休みを与えるだけではいけないわけです。



しかし、「時間外手当」を支払うならば、残業して後日に代休を与えることも可能です。

つまり、「時間外手当」を支払えば、残るのは「基本給部分」だけですから、休みを充当することで相殺は可能になりますよね。



今回は、「金銭的に帳尻が合っているかどうか」がポイントですね。



山口正博 社会保険労務士事務所
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