book48(有給休暇の事後申請を認めることは義務ではない)


■有給休暇の事後申請を認めないのはダメですか?


有給休暇に関する疑問というのは色々とありますが、今回は「休暇の事後申請
を受け付けるのは会社の義務なのかどうか」がテーマです。


例えば、

病気欠勤した後に、事後的に有給休暇を充当するとき、
休暇の事前申請をせずに、私用で欠勤したとき、
出勤後すぐに気分が悪くなって、その日が欠勤になったとき、


上記のように、後から有給休暇を使いたい場面がありますよね。



では、事後的に有給休暇を申請された場合、会社はその申請を認める義務があるのでしょうか。


休暇の取得は事前申請が通例ですので問題となります。






■事前申請には応じなければいけないが、事後申請に応じるかどうかは会社の任意。


結論から言えば、事後申請された有給休暇の取り扱いは会社で決めることになります。


病欠の時は有給休暇を充当することが良くあるのですが、これは会社の任意で実施していることであって、病欠には必ず有給休暇
を充当しなければいけないわけではないのです。


確かに、会社が気を利かして、病欠に有給休暇を充当してくれるのは良いことですね。


ただ、これを当然の取り扱いだと考えるのは間違いです。

言うなれば、事後的な休暇の申請は「権利」ではありません。


通常通りの使い方(事前に休暇の申請をする等)ならば、有給休暇は権利として認められますが、
通常とは違った使い方をする場合には、会社の立場も考慮しなければいけなくなります。



例えば、

「有給休暇は事前申請とし、事後の申請は認めません。ただし、社員本人が病気に罹患、もしくは怪我を負った場合には、事後の申請を認めます」

というように就業規則に決めておくのも良いでしょうね。


特定の理由(もちろん、上記以外の理由を追加しても構いません)がある場合に限って事後申請を認めるようにしておけば、現実にことが起こった場合に安心です。

山口正博 社会保険労務士事務所
大阪府大東市灰塚6-3-24
E-mail : mail@ymsro.com

© 社会保険労務士 山口正博事務所