book47(役職手当は時間外手当の代わりにならないこともある)


■役職の手当は時間外手当と兼用になる?


管理職になれば時間外手当が無くなる、ということは多くの方が
ご存知かと思います。


そのため、役職手当を支給される人には、時間外手当は別途で支払わない
というルールを設けている会社があるようです。


ただ、「役職手当を受け取っている=管理職=時間外手当無し」という
処理で良いのでしょうか。


「役職手当を受け取っているゆえに管理職である」と判断できるか
どうかが疑問点ですね。







■計算が正しければ、役職手当も時間外手当になる。


管理職に該当するかどうかは、形式的に判断できません。


役職手当とか、肩書きとか、外部から分かる要素だけで管理職かどうか
を判断すると、間違ってしまいます。


専務でも管理職にならないこともありますし、なることもあります。
常務でも管理職にならないこともありますし、なることもあります。
取締役でも管理職にならないこともありますし、なることもあります。
店長でも管理職にならないこともありますし、なることもあります。



管理職かどうかは、「実際の働き方を考慮して決めることです」から、
会社ごとに判断しなければ間違うのは当然です。


店長という肩書きでも、管理職になる会社もあれば、管理職にならない
会社もあるわけです。


管理職に該当するかどうかの判断基準が通達でも示されていますが、
「通達の基準に該当する=管理職」と考えることですら怪しい時があります。


「管理職かどうかは形式的に判断はできない」と理解しておくのが良いですね。




話を戻しますと、役職手当を貰っているが管理職ではないという場合には、


「時間外手当<役職手当」となっている場合は、役職手当は時間外手当の
代わりになります。

一方、

「時間外手当>役職手当」となっている場合は、役職手当は時間外手当の
代わりになりません。


要するに、「金銭的に帳尻が合っているかどうか」がキモです。




ゆえに、「役職手当を受け取っている=管理職=時間外手当無し」という
処理には注意すべき点があるということです。

何より、役職手当と管理職は分離して考えて下さい(連動させてはいけない)。



もし、管理職でないならば、「時間外手当<役職手当」という状態でなければ
いけませんので、計算に気をつける必要があります。


山口正博 社会保険労務士事務所
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