book38(早上がりが常態化しているならば契約を更新すべき)


■契約時間は働かせなければいけないのが原則。


「今日は忙しくないから、1時間ほど早く上がろうか」と言われた経験がある方もいるのではないでしょうか。

私も、学生時代のバイトではたまに言われていました。



ここでは、契約した時間よりも短い時間で退勤させることは、契約違反ではないのかが疑問ですね。


雇用契約は契約です。

契約とは、一言で言えば「約束」ですよね。


とすると、契約と違う扱いをすることは、約束違反とも言えるわけです。

普段の生活でも、約束に違反したら、怒られますよね。


約束の時間に遅れたとか、出かける約束をすっぽかしたりすると、相手は怒ってきます。


このように、約束違反は日常生活でも怒られることなのですから、会社との契約ならなおさら怒られることだと解釈できますよね。








■早上がりを続けるならば、契約を更新すべき。


雇用契約で、勤務時間は6時間と決めたにもかかわらず、実際は4時間しか勤務していないならば、残りの2時間は会社都合による時間短縮と判断され、休業手当が必要になりますよね。

多くの場合、「早く退勤しただけだから、休業手当は要らないんじゃないの?」と判断しがちなのですが、会社都合で早く退勤させたら労働基準法26条か絡む場面になります。


もし、4時間の勤務時間がしばらくの間継続すると判断したならば、雇用契約を更新して、契約時間を6時間から4時間に変更しておくのが望ましいです。


ただの早上がりだから、わざわざ契約更新しなくても良いのではと思えますが、契約時間も契約の内容なのですから、守る義務があるわけです。


「契約は守らなければいけない」のですから、
「時間短縮は単なる早上がり」と甘く考えない方が良いかもしれません。


ぜひ、実態と契約内容を合わせるということに意識を向けて欲しいところです。


山口正博 社会保険労務士事務所
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