book32(常駐業務で取引先が一斉休業したら)


■相手先が休業したら、こちらも休業?


働く人の中には、常駐型の仕事を担当している方もいらっしゃるかと思います。

データセンターやコンサルティング、ウェブ開発など、いわゆる請負形態の働き方ですよね。


常駐業務は相手先の業務オペレーションによって勤務スケジュールに影響が出ます。

そこで疑問となる点としては、取引先が休業になったとき、常駐業務を担当している社員さんも休業になるのでしょうか。


確かに、仕事はもっぱら受注先で行なっているので、休業として扱うのが妥当だとも思えます。

ただ、社員さんとの雇用関係は、取引先との間ではなく自社との間にあるので、会社都合の休業に該当するのかどうかが
微妙です。

会社都合は自社の都合に限られるのか、それとも相手先の会社の都合も含むのか、という点が分かりにくいところです。







■雇用関係は常駐先ではなくこちらにある。


もし、常駐業務がストップしたとすれば、会社としては、「特別の有給休暇にする」、「みなし労働とする」、「休業とする」
という選択肢があります。


会社都合の休業とするならば、
この場合の「会社」は、自社に限定されるのか、それとも常駐先の企業も含むのかが疑問ですね。


もし、休業は自社に限定されるとすれば、取引先が休業しても、休業とはならない場面です。

ただ、「常駐の仕事がないなら、仕事がないということだから休み」と言われたら、休業にはできそうです(会社の都合による休業になっている)。


また、取引先に常駐している社員さんの雇用関係は自社にあるのですから、こちらで別の仕事を準備できるならば、休業扱いにしなくても良いでしょうね。


どうしても、代替となる仕事がないならば、特別の有給休暇にするか、働いていないけど働いたものとみなして給与を払うか、それとも休業として扱って休業手当を支払うか、というどれかの対応になるのではないでしょうか。


どの対応にするかはあらかじめ決まっていませんが、「単なる無給の休み」にするのは避けたいです。





山口正博 社会保険労務士事務所
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