book31(無給の慶弔休暇を有給休暇に振り替えることは可能)


■慶弔休暇だから有給とは限らない。


労働基準法では、慶弔休暇は法定の休暇ではありません。


法定の休日は、「法定休日」。
また、法定の休暇は、「年次有給休暇」だけです。

労働基準法を読んでも、法定休日と年次有給休暇しか書かれていません。
(他の法律では、介護休業や育児休業、子の看護休業等がありますが、今回は除外して考えます)


ゆえに、法定として扱われない慶弔休暇は、会社ごとの規則によって扱いがバラバラです。

有給か無給かで分かれますし、日数も多かったり少なかったり、、、。

いつまでに休暇の権利行使すべきなのか(休暇の有効期限)という点も、決めている会社と決めていない会社で分かれますね。



規模の大きな会社だと、慶弔休暇をはじめとする特別休暇のルールはキチンと決めているようです。


ただ、小規模な会社だと、ルールとして慶弔休暇が無い(何らの取り決めも無いということ)会社もあります。



そこで、今回は、無給の慶弔休暇に有給休暇を重ね合わせることで、有給の慶弔休暇に変えることができるかどうかという点がテーマです。





■他の休暇と有給休暇を重ねることは可能。


原則として、有給休暇は自由に使えますから、慶弔休暇と重ねたり、法定外休日と重ねたり、生理休暇と重ねたり、休業と重ねたり、といった使い方もできます。

ただし、あくまで「原則として自由に」です。


有給休暇の本来の使い方は、「労働日の労働を免除することで、心身のリフレッシュをする」というのが正しい扱い方です。

そのため、もともと休みになっている日に有給休暇を充当するというのは、正しい使い方とは少し異なるわけです。


そこで、イレギュラーな使い方で休暇を取る場合には、社員さんの自由な権利とはならず、会社側の判断も加味されることになります。


本題に戻せば、慶弔休暇は、無給であっても休みにはなっています。

となると、原則として有給休暇は使えない場面ですよね。


ただ、給与補填のために、慶弔休暇に有給休暇を充当することを会社が認めた場合には、慶弔休暇と重ねて有給休暇を使うことができます。




ルールを作るとすれば、


就業規則の有給休暇規定の部分に、

「なお、本休暇(有給休暇のことです)は他の休暇と併せて使うこともできます」

「なお、本休暇(有給休暇のことです)は他の休暇と併せて使うことはできません」

(お店の割引券みたいなルールですね(笑))



というように、付加的に決めておくのも便利ではないでしょうか。

山口正博 社会保険労務士事務所
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