book29(半日でも時間別でも有給休暇が使える理由)


■半日有給・時間別有給の疑問。


「半日や時間別で有給休暇を取れるようにする仕組みがあるというのは 知っているけど、そんな使い方をして、法律上は大丈夫なの?」、 という疑問が湧くかと思います。

この疑問は、多くの方が抱いているものではないでしょうか。
しかし、半日や時間別(1時間、2時間などの単位)で有給休暇を利用することは可能です。


まず、時間単位の有給休暇は、労働基準法などに明文として規定があるわけではありません。会社と社員の間で合意することによって実施できる制度なのです。

なぜ、半日や時間別で有給休暇を使うことができるかというと、 「働く人に有利になる」仕組みだからです。




■より有利なことは禁止しない。


詳しく書くと、半日単位もしくは時間単位で有給休暇を使えるようになるということは、1日単位で有給休暇を使う場合に比べて、社員さんにとってより有利になる仕組みですよね(1日単位よりも半日単位や1時間単位のほうが利用しやすいですから)。


通常、労働基準法では1日単位での付与を想定していますが、これは「最低ライン」の決まりということなんです。つまり、1日付与よりも有利な制度を作る事に関しては、法律は禁止しないということなのです。


とすれば、

半日有給休暇もOK。
3時間単位での有給休暇もOK。
1時間単位での有給休暇もOK。

これらは全て、法律で定められている以上の待遇になっているゆえに、制度として自由に導入できるのです。

1日単位で良いにもかかわらず、有給休暇を使いやすいように、あえて半日や時間割で利用できるようにしているわけです。





■ただし、時間単位の有給休暇制度を作るか否かは、会社と社員さん(労働組合も含む)の合意次第です。


半日単位・時間単位の有給休暇制度を設置するかどうかについて、会社に強制することはできません。会社が拒否すれば、採用できないでしょう。

あくまで、会社の「任意で」、かつ、会社と社員(労働組合)の「合意で」採用できる制度なのです。



山口正博 社会保険労務士事務所
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