book 24(失業手当と老齢厚生年金の調整)




具体例を挙げると、
ある会社に、35年間勤務して60歳で定年を迎えた人がいるとします。
その後に、継続雇用の契約を2年間結び、契約期間終了後に退職した。

退職後、しばらくして、
再就職しようと思い、離職票を持ってハローワークに求職の申込みに行った。

この場合、
年金と失業手当を両方受け取ることはできるのか。

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60歳以降で退職して後に、再度、求職を行う場合、
年金をもらう資格と失業手当をもらう資格が両方発生する。

ところが、実際には、
失業手当と老齢厚生年金を両方受け取ることは出来ない。

併給調整によって、雇用保険から基本手当(失業手当のこと)を受け取っている間は、厚生年金が支給停止になる。


失業手当に関しては、
37年間、雇用保険に加入していたので、失業手当は150日分が給付される。

また、
再就職までに失業手当を2回受給し、2回目の受給日から27日目に再就職をした。


この場合、
失業保険の手当を受け取った日数を30で割った月数分だけ、老齢厚生年金の支給が停止されます。

受け取った日数は83日(1回が28日なので、28日×2回=56日と27日、両方を足して合計83日となる)、83/30=2.766となります。
この際、端数は切り上げます。

とすると、
3ヶ月間が老齢厚生年金の支給停止期間です。


年金を受け取っている人は失業していない、という解釈により、
失業手当と老齢厚生年金の二重受取が出来ないようになっているのでしょう。



山口正博 社会保険労務士事務所
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